666号室のあくま

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KP CoCロスト復活/死者蘇生シナリオ
「666号室のあくま」
推奨人数:1人限定
※こちらはKPレスシナリオになりますが、ソロで回すことも可能でしょう。

プレイ時間:2時間~

推奨技能:目星、図書館、聞き耳

推奨SAN値:0-99
探索者条件:
・死亡あるいはロストをしている探索者
・「死亡している」という設定の新規探索者でもよい
・自殺/他殺は問わない

・死亡/ロストはギミック上のものでもよい
・肉体が残っていなくてもよい
・世界が消滅している/別世界線に飛んだ/世界が滅んだなどのロストは望ましくない

・探索者自身に「生き返りたい/生き返らなくてはならない」理由があることが1つでもあることが望ましい

仙櫁 暁 何も変わらないのにSANだけが削られているという事実が… いやね

KP お前自身があがいた結果だよ

仙櫁 暁 ちっ…… そうね!

KP では始めていきますが。よろしいですか?

仙櫁 暁 よろしいわよ。なんでも来なさい。

KP では

introduction 悪魔でも聖書を引くことができる。身勝手な目的のために。

KP 突然、目が覚めた。
体は汗でびっしょりで、喉の奥がかさついた。
貴方は…先程まで死を覚悟していたはずで、あるいは目を瞑ってもう感覚も感情も無くなっていたはずで。
その痛みが再来したようだった。全身がぐちゃぐちゃになり、もう一度こね回されてひとつになる。そこに魂を閉じ込められたような。

仙櫁 暁 「……!」

KP その場にいるのが耐えられなくなって、薄い布の上に上着を着ただけで走り出した。
ここがどこかも、あなたにはわからないのに。
とおくへ、とおくへ。ここじゃないどこかへ。
呪文を唱えるように足を強く蹴り上げた。
ひかりへ、光のある方へ。門へ。
───ああ、もうどこにも行けない。
突然、目が覚めた。
あなたは遥か向こうに、空を突くようにそびえ立つ山を見る。灰色の山だ。
そこからは腐敗した匂いが漂い、この世のものとは思えない鳥の鳴き声がする。
あなたがいる場所はどこかの街であり、人らしい影もある。
あなたは生きている。
立って、息をして、鼓動はあり、探索者の目線は周りにきちんと向く。
しかし何故か大きな喪失感があなたにはあった。
何かを感じる術が、全て失われたような感覚がする。

仙櫁 暁 「………何か。大事なものを無くしたような…」

情報

[探索前-説明] ○HPを[0]に変更

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system [ 仙櫁 暁 ] HP : 11 → 0

情報

[探索前-説明] ○このページ以降
・SAN増減の計算
・HP増減の計算
など全ての能力値/技能値の計算はシナリオからの指定があるまでされない(〈クトゥルフ神話技能〉含む)。
○ファンブルの処理は「その場で転けるが、体が傷つくことはない」。
※本来減っているはずのHP[1]はメモをしておくこと。これは累積である。
○クリティカルの処理はPLの自由にすること。特に希望がない限りはクリティカルチケットとして残し、技能の振り直しや技能値[+30]の補正にするといいだろう。
エンディングの時点でクリティカルチケットが残っている場合は、累積のHPマイナスを相殺出来る。
○技能値や能力値は探索者が死ぬ前のものである。
新規探索者なら作った時点の、ロスト探索者ならロストする前のもの(残っていたキャラシの値)。
○探索者の姿は[探索者に最もふさわしい姿]になっている。
それは人間の姿かもしれないし、醜い化け物の姿かもしれない。
これはPLが考えるものであり、探索者の感情には関係ないものとする。
[探索者に最もふさわしい姿]でも喋れるし、探索は可能。
---------
例)
・「人間」らしい人→そのままの姿
・大嘘つき、道化→ピエロ
・優しい心の持ち主→象や兎、少女など
・人殺し→探索者が見た事もない化け物
・〈クトゥルフ神話技能〉が非常に高い→クトゥルフ神話のクリーチャー
など

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KP あなたは……
かつての子どもの姿になっていた。
それは知もなく力もなく、様々な思惑に押し流されるしかなかった日々の姿だ。

仙櫁 暁 ………

KP あなたは
→街の中を歩いてみる
→周囲を歩く人に話しかける

仙櫁 暁 ……とりあえず、歩いてみる。

KP この街は城下町であるらしい。

仙櫁 暁 どこだろう。……
私の住んでいたところは、こんな場所ではなかったはずだけれど。

KP 低い城壁には多くの門が開けられており、それぞれに大きなアーチを備えている。
そのアーチは、探索者にとって酷く大きく思える存在───神の意匠で彩られていた。
街の建物の天井は全て人が5人縦に並んでもいいくらいに高く、多くの窓が開けられている。
それらは美しくピラミッドのように屋根をそびえ立たせ、アラビア調の金の彫刻をされている。
▽聞き耳/目星:同情報

仙櫁 暁 CCB<=70 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=70) > 75 > 失敗
………

KP 空はぼんやりと寒々しく暗い。
あっ、まて。目星も振れるから! 落ち込むな!

仙櫁 暁 CCB<=92 【目星】
Cthulhu : (1D100<=92) > 51 > 成功

KP ほっ…
また、一定の時間をおいて、リンゴーン、となにか大きな音がするのに気づく。
それは城壁の中心、丘の上の神殿で鳴っているようだった。

仙櫁 暁 しんでん…?

KP 鐘が鳴るごとに、合唱のようにベルや、人の声、獣の呻きのような重低音が街のどこからか発せられる。
そしてそのたびに、 大きな炎が神殿を取り巻くように噴くのを見るだろう。
酷く美しい情景だった。
あなただけでなく、街の人々皆がそれを見てはほうと息をついていた。

仙櫁 暁 きれい…

KP また、あなたは街を歩く中で、非常に大きな[卵]を拾う。
それはずっしりと重く、探索者にはギリギリ持てるかどうかと言うところだったが、持って歩くことは出来るだろう。

仙櫁 暁 STR7でも持てる?

KP 持てる持てる。STR関係ないんじゃないかな

仙櫁 暁 じゃあ、持つね。
これはなんだろう? 分かる人、居るかな…
他の人に話しかける。

KP 周囲の人々に話しかけてみれば、以下のように答えるだろう。
「やあ、新顔だな。いらっしゃい。ここは素晴らしい場所だよ」
「どこにも行かなくていい、僕達はずっとここにいる」
「美しくて柔らかな世界だろ? 見てみなよ、家々の前に我らが崇める神々が宿っているのを」
見てみれば、たしかに家の前に飾られた紋章は呪文じみており、不思議な力を感じる。

仙櫁 暁 ………

KP 「わたしたちは許されているの。信仰すること、愛すること、そしてそれらをしないことを。」
「誰を愛しても、愛さなくてもいいんだよ。王の元で僕らはなんだって出来るし、なれるんだから」

仙櫁 暁 「許されている……」
「……王様が、いるんだね」

KP ▽聞き耳

仙櫁 暁 CCB<=70 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=70) > 72 > 失敗
んん…

KP 「またあの[居酒屋]に………が来たのかい」
「らしいね、まったく………………は幅をとるんだ、あんまり居座らないでほしいよ」

そのような会話が聞こえる。

仙櫁 暁 居酒屋があるんだ…
あとで行けそうなら、行ってみようかな?

KP 通りを歩き回ってみると、石でできているのだろうか、黒い柱や人間やファンタジーじみた動物たちの像が建ち並ぶ広場が探索者を魅了するだろう。
そして、ある建物の前に気分の悪くなるような化け物がいるのを見つける。
それはコウモリとも鳥ともつかない身体の、馬のような頭のついた象ほどの大きさの化け物だった。
その化け物は檻のような鳥籠のようなものに入れられて荷車に載せられており、周囲をヤク(牛に似た生き物)の群れに囲まれている。
おそらくその荷車をヤクたちが引いているのだろうと察せられるだろう。
→周囲の人に話を聞く
→建物に入る

仙櫁 暁 あの生き物についてお話が聞けるのかな?
お話を聞いてみる。

KP 周囲の人に話を聞くと、以下のようなことを言う。
「あれねえ、レンから来た商人だって言うのよ」
「なんでも誰の奴隷にも餌にもならず、逃げ延びてきたんだってさ」
「ニャルラトホテプの加護を受けて商売をしているという話だ、この当たりのことについては現地人よりもしかしたら詳しいんじゃないかね」

仙櫁 暁 「オリに入れられているのに、商人さんなの…?」

KP →建物に入る

仙櫁 暁 うん……建物に入ります。

KP 店に入ってみると居酒屋らしい、潮と酒の匂いが充満している。

真鍮のランプ、草の皿に載せられた何とも分からない肉。探索者は周囲を見渡して、ずんぐりとした体つきの男に目をとめるだろう。
◎[卵]を持っている
「あんたシャンタク鳥の[卵]を持ってるじゃないか、それはうちの商品だ。届けに来てくれたのかい。ありがとうよ」

仙櫁 暁 (そうだったのか…)
「ううん、どういたしまして」

KP そう男が話しかけてくる。男は探索者から[卵]を取り上げるとつり目を歪ませてにんまりと笑う。
「変なかたちをしているなあ、あんた。[アリエル]に嘘をついたのか?」

仙櫁 暁 「……アリエル?」

KP 「神々の一人だ。大抵は光………美しく眩しい光の形で顕現する。でも俺含めてこの国の人間は出会ったこともないだろう」
「気難しい神でな、嘘をつく人間を嫌うんだ。アリエルの前で嘘をつくと「その者に最もふさわしい」姿にされる」
「あんたはおおよそ、アリエルに会って、嘘をつき、その姿に恐怖して……逃げてきたんじゃないかと思うがね」

仙櫁 暁 ……嘘?
「……わかった、貴方、”レンの商人”さん?」

KP 「そう、俺は……名もない商人さ、長年夢の地をさまよっている。」
「外にヤクがいただろ? アレで[卵]を運んでは儲けてる。夢の国でも商売は成り立つもんでね」
「俺はどこにでも行くし、なんでも売る。それが出来るからな」

仙櫁 暁 「ゆめのくに…」

KP 「何だ、それも知らないのか。ここはドリームランド、覚醒の世界の人々が言う夢の国だよ。地名はインクアノク。インフェノクとも呼ぶ」

仙櫁 暁 いんふぇのく…… いんふぇるの?

KP 「ここでは人々は望む通りの生活ができる………と言われてる。しかしそれは力のあるものや、その権利のあるものだけ」
「俺みたいな半端者は追われるばかり、搾取されるばかりだ。いいばっかりの所じゃない」

仙櫁 暁 「それは……たいへんだね」

KP 「まあな」
男は椅子にかけていた毛皮のシミターを手に取り、立ち上がる。そして探索者にこう問う。
「あんた、アリエルから逃げ切りたいか?」

仙櫁 暁 「アリエルから…”逃げる”?」

KP 「[卵]の恩もあるし、何より神様の掌の上っていうのは好きじゃない」
「逃げることに関しては得意でな、もしあんたが逃げたいと言うなら手を貸してやろう。」
彼は探索者に対して頷いても頷かなくても構わないと言う。実際そうなのだろうことは見てわかるだろう。

仙櫁 暁 逃げる、逃げる……
「ううん、どんな嘘をついたのか、覚えてないけど……」
「逃げちゃダメな気がする」

KP 男は少しばかり残念そうに笑って、以下のように言う。
「じゃあ[アリエル]の聖堂を教えてやろう。やつがいるかはわからんが、やつの神官なら山ほどいるだろうからな」
男は聖堂の場所をすらすらと鉛筆で紙に書き込んで探索者に渡すだろう。

仙櫁 暁 「会いに行けってこと…?」受け取りながら聞きます

KP あなたがメモの内容を読み終えて顔を上げると、男はもう去ったあとだった。

仙櫁 暁 「……いない」

KP 【聖堂】
聖堂の付近に向かってみると、周囲にいる人々は次々にそこに入っていく。
どっしりと建っている聖堂は、時間を超越して何世紀も前から変わらずにあるような風格だが、大きさはそこまでのものではなかった。
入っていく人々に追従すれば、白い壁に赤だったり青だったり、見る時々で変わる屋根。壁の穴から入る光は、星の光のようだった。
とても美しい情景に息を飲むかもしれない。
▽聞き耳/目星:同情報

仙櫁 暁 色が変わる……
あんまりいい記憶、無いなあ
CCB<=70 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=70) > 56 > 成功

KP 吟遊詩人とも言うべき格好の青年が語り歩いているのを見つける。
「猫は殺すに値する
へたばって転がって地面の上
吐き捨てられたガムの様に
アスファルトに擬態するのがお似合いさ!

我々は平然と仲間と談笑し飯を食い散らかす
猫は殺すに値する
我々人間と同等には決して扱われない
他愛の無い小動物畜生の生き死にに
我々人間はいちいち心痛める余裕なんて無い
我々の言い分だって満更分からんでも無いだろう?」
また、それに対して行き交う人々が酷く不快そうにしているのがわかるだろう。

仙櫁 暁 ねこちゃん…

KP 聖堂の内部にはいくつもの扉がある。たくさんの人でごった返している扉もあれば、そうでない扉もあった。
そして探索者がその近辺を見ていると、呼び声に気付くだろう。
「戻ってこられたのですね。よかった。他の人々は帰られたか、もう出られましたよ」
ある扉から出てきたのは、長袖のシャツに緩いサルエルパンツを履いた人物である。
中性的だがおそらく男で、なにか缶のようなものを持っている。
逃げる/立ち去る
近づく/待っている

仙櫁 暁 ……私は神様に会いに来た……んだよ。
待っている。

KP 「よかった。我らが神に怯えて逃げられたので、もう戻ってこられないかとも少し思いましたが、やはりあなたは選ばれた方。ここに戻ってくるのが正しいのでしょう」
「どうぞお入りください。いくらか説明をいたします」
逃げる/立ち去る
入る/ついていく

仙櫁 暁 ついていくんだってば。

KP 【ネリッサ】
探索者がここから先どこへ行くべきか迷い、神官のところに向かえば、その手に持っているものの正体も自ずと見えるだろう。
それは脳の入った缶だった。抱えるほどの大きさで、電線に繋がれた脳がぷかりと溶液に浮かんでいる。

仙櫁 暁 う……!?

KP 探索者は薄気味悪さを感じるも、発狂に至ることは無い。それを不思議に思うかもしれないが、ついて行くことになる。
祭壇のある部屋を抜けてしばらく歩くと、ついたのは棚や机のある小部屋だ。
そこにある椅子に男は腰掛けて、まず名乗るだろう。
「私は[ネリッサ]と申します。ネルとでもお呼びください。私は、大いなるもの[アリエル]の神官です」
以下のことが聞けます
・[アリエル]について
・何が望みなのか
・その缶はなんなのか

仙櫁 暁 アリエルさんのことが聞きたいよ。
神官、だから。いいことしかはなさないかもしれないけど。

KP 「[アリエル]は真実の神です。彼は真実のみを語り、幻影を破壊するものとして存在します」
「あなたは死んでしまいましたが、彼はあなたがいずれ、自分のもと、真実に到達する器であると判断しました。」
「ですからあなたや、あなた以外の死肉を集め、なんとか魂をかきあつめてその器と成したのです」
「[アリエル]にはすべての大いなるものと繋がる力があり、恐らくはそれによって奇跡を成したのでしょう。」

仙櫁 暁 「………」
「それで、私をここにつれてきた理由は…なんですか? 待っていたって、おっしゃられていましたけど」

KP 「我が神[アリエル]はあなたが覚醒の世界───元の生者の世界に戻り、正しき導きの元にいずれ自分の元へ至る旅をすることを望んでいます」
「私の望みは[アリエル]の望みを叶えることです。それに、彼のメッセージは大いなるもの全体の意思であることが多いですから、あなたはここでまた逃げたとしても、同じようなことを繰り返すことになると思います」

仙櫁 暁 ……それは、教主になれって…ことかも。
「ネル…さん。その缶は?」

KP 「これは証拠です。死んでも死にきらない存在があるということの」
「私の体はこの脳の体です。この脳は、今覚醒の世界にて脳のみで『生きて』います。真実を追い求めるものとして。それを今証拠として借りてきているのですが………」

仙櫁 暁 「………」

KP 「こんな風になったとしても、人間は生きていくことができます。それが神々の力です」

仙櫁 暁 サイエンスフィクションなんかで、そんな感じのものを見たことが有るけど……可能かもしれないけど。
……でもそれは……

KP 「さて、あなたには自分が生き返り、覚醒の世界へ帰る手段を見つけていただきます。」

「どんな手段をとってもかまいません。それがあなたの真実なのでしょうから」

仙櫁 暁 私が……探すんだね。

情報

KP (※PL情報)
探索者に以下の人物がいるかどうかをPLは確認する。
------------------
・[生き返したいと思う、一緒に生きて帰りたいと思う人物]
・今死んでいる/ロストしている

・『PL/あなた以外の探索者』でない(所有権があなたにある)
・『他のシナリオのNPC』であるなら、生き返してもいいとそのシナリオのKPに判断をもらえる存在であることと、シナリオ規約に反しないこと
・『キャラシートのない存在(設定としての母親、友人など) 』でもよい
------------------

メイン

KP [ネリッサ]は首を傾げて少し考えるとこのように言う。
「そういえば、あなたの望む方も同じように戻られていますよ」
「思い当たる人がいないということはないと思いますが………」
信じても信じなくてもどちらでも構いません、それが真実だということには変わりはありませんから、と言って、探索者にこの場所の地図を渡すだろう。
探索者はこの聖堂の中を探索できる。
------------------

情報

KP [探索箇所/聖堂]
・書庫
・講堂
・中庭

メイン

仙櫁 暁 上から……

KP では書庫へ。
ついたのはおそらく書庫らしい場所である。
探索者は1人でそこを探索することになるだろう。
▽図書館/目星:別情報

仙櫁 暁 CCB<=70 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=70) > 30 > 成功
CCB<=92 【目星】
Cthulhu : (1D100<=92) > 28 > 成功

KP 以下のものを見つける。

情報

[ある人物の手記] ───猫の扱い方を誤ると、猫はそれ以降、その人との関係を持ちたがらず、しかも長いことその人のことを記憶に留めていることだろう。猫は、反対の頬を差し出す、というような教えを信じてはいないし、信じている振りもしない。
猫には教育的指導など、考えてはいけないのだ。猫たちは常に崇められるべき存在なのだから。

メイン

仙櫁 暁 ねこちゃんのお話。

情報

[ヴェニスの商人] 美しい遺産相続人ポーシャとの結婚を望むバサーニオが、親友のアントーニオに金の融通を頼む。
全財産が今は海上にあるというアントーニオは、ユダヤ人の金貸しシャイロックに借りさせ、自分が保証人になる。

アントーニオを憎むシャイロックは保証人の肉1ポンドを担保とする(期限内の返済がなければ切り取る)という証文に署名させる。

ポーシャは亡き父の遺言により、三つの箱から正しい箱を選んだ男と結婚することになっていた。
金の箱を選んだモロッコ大公と、銀の箱をあけたアラゴン大公は箱選びに失敗。
鉛の箱を選んだバサーニオがポーシャと結ばれるものの、アントーニオの船が難破し、借金返済は不可能に。

裁判となり、シャイロックはあくまでアントーニオの肉を切り取らせろと主張するが、そこへ法学博士になりすましたポーシャが登場。
審議の末、「肉は正確に1ポンドだけ取れ。血は1滴も流してはならない」との裁定が下り、さらにシャイロックはアントーニオの「命を狙った」罪により財産没収とされる。

実は沈んでいなかったアントーニオの船が帰港し、みな幸せになる。

メイン

KP +▽図書館

仙櫁 暁 CCB<=70 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=70) > 32 > 成功

KP 更にこの話の登場人物についてよく理解できる。
・・・

情報

[ヴェニスの商人/登場人物] ・アントーニオ (Antonio) - 貿易商人。正義感が強く情に厚い。
・バサーニオ (Bassanio) - アントーニオの親友。高等遊民。ポーシャと結婚する。

・ポーシャ (Portia) - 莫大な財産を相続した美貌の貴婦人。
・ネリッサ (Nerissa) - ポーシャの女中。

・シャイロック (Shylock) - ユダヤ人。強欲な高利貸し。
・ランスロット (Launcelot) - シャイロックの召使。道化役。

・ドージェ (Duke of Venice) - ヴェニスの元首。裁判長。

メイン

仙櫁 暁 あ、ネル……ネリッサだ

KP 気付くと目の前には[猫]がいて、探索者のことを誘うように書庫の奥へと進んでいく。
◎追いかける
◎追いかけない

仙櫁 暁 お、追いかける!

KP 追いかけてみるとそこには、[銀の箱]が置かれた棚があった。
[猫]は機嫌よくしっぽを振りながら去っていく。

仙櫁 暁 銀の……箱… あの本の?

情報

仙櫁 暁 でも、銀の箱は… 選んじゃダメだって。

メイン

KP ▽目星

仙櫁 暁 CCB<=92 【目星】
Cthulhu : (1D100<=92) > 74 > 成功

KP 猫の首輪に[Duke]と書かれているのがわかった。

仙櫁 暁 ドージェ…

KP 本棚のひとつ、その一番下の段には、「我を選ぶ者は、己にふさわしいものを得るべし」と記された銀の箱がある。
開けてみると、中には以下のメモが入っている。

情報

[メモ-銀の箱] この呪文によって体の形を変えることができる。呪文の使い手はニャルラトテップに呼びかけ、呪文の文句を繰り返し唱えなければならない。
呪文の効果は永久的である。
元の姿に戻るためにもう1度呪文をかけ直すまで、効果は続く。

メイン

KP これは[ゴルゴロスのボディ・ワープ]の改変版であり、ニャルラトテップという神に呼びかけることで新たな体を得る呪文だということ。
そしてこの改変版においては大いなるもの、[ナス=ホルタース]を経由することでコストを大幅に削っていることが分かる。
また、あなたはこれを覚えることが出来る。
書庫の情報は以上です。

仙櫁 暁 じゃあ…… 次は講堂を探しに行ってみる。

KP そこでは様々な神についての話が行われている。幻影の達人について、ライオンを愛する神について、炎の神について、そして、死と生を司る神についてである。

情報

[ゾ=カラルの伝承-1] ある神に、すべてを手に入れた男が治療不可の難病にかかり、助けてくださいと懇願した。

どの医者にも男を治す手段はなく、ドリームランドのすべての住人の一代記を管理するとされているゾ=カラルなら、誰よりも知識を蓄えているこの神なら何かを知っているのではないかと期待していたのだ。
・・・
声は次第に密やかに、秘密めいたものになっていく。

メイン

KP ▽聞き耳

仙櫁 暁 CCB<=70 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=70) > 40 > 成功

情報

[ゾ=カラルの伝承-2] ゾ=カラルはこの男を歯牙にもかけなかった。男は諦めずに金品を差し出した。ゾ=カラルは気に掛けようともしなかった。
男は諦めずに牛・馬・土地といった財産を差し出した。ゾ=カラルはなおも気をかけない。男は奴隷を差し出した。

ゾ=カラルはやっと男を気に掛けた。だが、なおも男の病気を治す気配はない。男は諦めず、妻を我が子を差し出した。ゾ=カラルはやっと男に病気を治す手段を教えた。

男の病気は治った。だが、すべてを手にした男はすべてを失っていた。そして、男の生涯はその後悲惨なものとなり終わったのだ。

メイン

仙櫁 暁 ………

KP 気付くと目の前には[猫]がいて、探索者のことを誘うように講堂の奥へと進んでいく。

仙櫁 暁 また? ……追いかけてみるよ。

KP 講堂の奥、倉庫らしい場所の隅には、「我を選ぶ者は、持てるものすべてをなげうつべし」と記された鉛の箱がある。
開けてみると、中には以下のメモが入っている。

情報

[メモ-鉛の箱] タマシュ、ロボンと共にサルナスで祀られていた三神の1柱であり、主神である神、[ゾ=カラル]の居場所のメモ。

メイン

KP 講堂の情報は以上。

仙櫁 暁 生き返らせてくれる神様を選ぶ、ってこと…?
じゃあ、次は…中庭へ。

KP 長閑な風景が広がっている。
噴水には虹色の蜂が、水たまりには時折小鳥がとまって、ピチピチと可愛らしく水滴をはねさせ飲んでいる。
また、一冊の本がベンチに置かれているのを見つける。[Malleus Maleficarum]というタイトルらしい。
------------------

情報

[Malleus Maleficarum-1] 彼らの主なる行いの内に、生身の体のまま場所から場所へと移され……
悪魔どもの幻影、幻夢に迷わされ、彼等が信じ告白するごとく、まさしく夜の刻限にある種の畜生に乗り。
あるいは彼等のためにのみ造られし開口部より、空を歩みしことあり。

彼等、悪魔の指示により、幼児、なかんずく自ら殺めし幼児の四肢より軟膏をとり、それを椅子あるいは箒の柄に塗り、しこうして忽ちの内に、昼にまれ夜にまれ、あるいは姿を現し、あるいは姿を隠し、宙を飛びたり……

メイン

仙櫁 暁 まれうす… まれfるかるむ?

KP 読めないなら無理をするな

仙櫁 暁 あう…

KP ▽オカルト/母国語2分の1/図書館2分の1:同情報

仙櫁 暁 CCB<=(83/2) 【オカルト】
Cthulhu : (1D100<=41) > 9 > 成功

情報

[Malleus Maleficarum-2] ドミニコ会修道士ヤコブ・シュプレンゲルとハインリッヒ・クラメールが一四六八年に著した書物のようだ。
内容は、悪魔や魔女、妖術師の脅威を説いた神学文書で、異端審問官御用達の魔女狩り手引書である。

古くは異端審問とは、「キリスト教徒でありながら正しい信仰をしていないもの」が対象であって、他の宗教の信仰者は対象ではない。
しかし「ユダヤ教・イスラム教からの改宗者が異教の因習を守っている」というこじつけめいた理由に乗っかる形で、ユダヤ人たちは容赦なく審問の対象になった。

メイン

KP 探索者は、「魔王自ら、捕らえし精神の夢を迷わし、邪なる道に導けり。」の部分にのみ指で何度もなぞったような跡があるのがわかるだろう。
そしてその下に薄い文字で、「願望が全て、なんの贄もなく叶えられるはずもない」と書かれているのもわかる。

仙櫁 暁 そう……だね。

KP 気付くと目の前には[猫]がいて、探索者のことを誘うように講堂の奥へと進んでいく。

仙櫁 暁 追いかける!

KP 中庭の中央にある噴水の底には、「我を選ぶ者は、多くの者が望むものを得るべし」と記された金の箱がある。
開けてみると、中には以下のメモが入っている。
------------------

情報

[メモ-金の箱] ウルタールのある地区で、[夢の守り手]は隠された戸口の背後に置かれた骨の祭壇の上に座っている。
[夢の守り手]は、提供する奉仕を求めて来る人をここで待つ。彼は人間の願望を扱っており、人間に想像可能なものは何でも提供できる。
もちろん、覚醒の世界における身体であってもだ。
・・・
また、[夢の守り手]のいる場所についての記述があるだろう。

メイン

[メモ-金の箱] ------------------
メモを退かしてみるとどこかの鍵らしいものが出てくる。

仙櫁 暁 ……鍵?

KP 聖堂のすべての箇所を見終わった探索者に、[猫]が擦り寄ってくる。
そうしてまたどこかへ行ってしまうのを、追わざるを得ないだろう。

仙櫁 暁 ……うん、追いかけるよ

KP [猫]を追うと、そこには[ネリッサ]がいる。場所はこの街がよく見えるバルコニーで、ずっと向こうには炎を踊らせる神殿が見える。

仙櫁 暁 ………

KP [ネリッサ]は探索者に微笑んでは静かに問うだろう。
「単刀直入に申し上げるのがいいでしょうね。どうするか、どうしたいかはもう決まりましたか?」

「あなたの真実が定まったのならば。
箱をひとつ、お渡しください。ここまで来たのならどれかひとつは持っているはずでしょう」
「そうでないのなら……1度戻られては? まあ、どの箱をも選びたくないと言うならばそれで構いませんが」

仙櫁 暁 ………銀の箱と金の箱は、間違い。
……猫の名前は、ドージャ
…貴方の名前は、ネル……ネリッサ
「どんなに恐ろしいことが書かれていても、貴方はそれが正解だと言うんだわ。ネル…」
……鉛の箱を差し出す。

KP [鉛の箱]を彼に渡せば、彼は微笑んでメモを手に取る。

そして、探索者に以下のように言う。
「ではかの神のもとへ向かいましょう。ご安心ください、私はあなたの信仰に口は出しません」
「その後に、覚醒の世界へ案内します」
→[ゾ=カラル]のもとへ行く

仙櫁 暁 ついていく。
ネル、男の人だったんだ。

KP 探索者は、とっくの昔に滅びを迎えたのだろう街を、湖を経由しては、その神に会いに行く。
神の姿はみすぼらしいものであり、どこか、探索者も知っている神話の、冥府の神を思わせた。
その神は探索者に物思いから覚めた不機嫌そうな顔を向けるが、望みを言うのであれば受け入れるだろう。
そうして、
頭蓋が砕ける音が、脳が潰れる音が、肋骨が割れてその破片が脇腹に突き刺さる音が、目玉が飛び出す音が、爪が歯が剥がれ落ちる音が血が糞尿が流れる音がその音が、───聞こえた。

仙櫁 暁 えっ
「あ、 そんな、 あ、 あ あ」
「あ」

KP 突然、目が覚めた。
そこは探索者の知らない場所、アパートの一室らしかった。
探索者が過去、使っていたはずの携帯電話が落ちている。
あるいは、見知らぬ端末かもしれない(本来の体は別の人物が使用しているため)
それで調べたり、連絡をしてみれば、死に方が行方不明の形ならば「やっと戻ってきた」と言われるだろう。
そうでなくて、ニュースになるような死に方だったなら、死んだはずの探索者は忌避されるかもしれない。
なにも世界は変わっていない。変わったのは、世界の理を超えたのは探索者の方だ。

仙櫁 暁 「………」

KP 知り合いの猫が窓からするりと入ってくる。
月が眩しいことを少し話してから別れると、缶ジュースを買って、空の朝をベンチに座って待つことにした。
ぺらりと飛んできた手紙には「お部屋は好きなように使ってください」とある。
部屋を探せば、このアパートの部屋を自由に使うための権利書が見つかるはずだ。当面のための資金も。
朝と夜の境界線を探して外へ出れば、鉛色の月があまりに明るい。
感じるのは罪悪感か開放感か。欲から生まれ、箱を探した、その長い夢の向こう。
錆び付いた箱のなかの小さな骨を拾うみたいな心許なさは、まだ見たことのない夢の続きに似ていて、どこか懐かしい不安だった。

仙櫁 暁 ころされなくて良かった。

KP そんな言葉が小さく、漏れた。
CoCシナリオ「666号室のあくま」
■エンドE『666号室のあくま』
→探索者生還
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[生還報酬]
・SAN値[+3d10]
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仙櫁 暁 3d10 /生還報酬/SAN回復
Cthulhu : (3D10) > 11[2,7,2] > 11

system [ 仙櫁 暁 ] SAN : 41 → 52

KP [後遺症]
・以下の処理を行う。
①[《本来減っているはずのHP[1]の累積値》÷3]のPOWを能力値から減少させる。数値は切り上げ。
これは探索者のみの後遺症であり、ドリームランドにて魂が削れてしまったことによる。
②《1d[現在POWの最大値-1]》のPOWを減少させる。

仙櫁 暁 怪我…… してないよ
Cthulhu : (1D13-1) > 4[4]-1 > 3
POW13 → 10

KP これは[ゾ=カラル]の呪いであり、生き返ったことへの対価である。
通常この後遺症は解除されない。
・[生き返したいと思う、一緒に生きて帰りたいと思う人物]がいた場合は、同じ部屋におり、同じように生きている。その人物に対する後遺症はなし。

仙櫁 暁 ………
1d5×1000万円
1d5 ×1000万円
Cthulhu : (1D5) > 4
よ、よんせんまん…

KP 【その他処理】
・[生き返したいと思う、一緒に生きて帰りたいと思う人物]については探索者と同じような理由で戻ってくることになる。
処理は該当するPL、KPなどと相談すること。許可が取れたのならば、この後探索者やNPCとして使ってかまわない。

・アパートの部屋は(アリエルの神官の処理により)自由に使うことが出来る。また、部屋を探せば金庫があり、現金で『1d5×1000万円』が見つかる([生き返したいと思う、一緒に生きて帰りたいと思う人物]が同時に生き返っている場合はさらに2倍になる)。
社会保障については死亡届けが出ている場合は取り直す必要がある。

仙櫁 暁 1d100 不定の期間最大値 目安
Cthulhu : (1D100) > 53
2d10 期間中、技能マイナス補正…
Cthulhu : (2D10) > 5[4,1] > 5
1d53 不定期間
Cthulhu : (1D53) > 7