まんだらかばら

メイン

KP クトゥルフ神話TRPGシナリオ
【まんだらかばら】
・曼荼羅
曼荼羅とも書き、サンスクリット語
円板、円輪の意。壇、輪円具足などと訳す。
・カバラ
カバラはヘブライ語の動詞キッベール
「受け入れる」「伝承する」の名詞形で、
「受け入れ」「伝承」を意味する。
 
本シナリオでは、技能が失敗した場合でも振り直しが可能だ。
また提示された技能は全て任意とする
ダイスを振らないという選択をとっても良い

情報

KP 【事前情報】
1)どんな理由であれ命を断ちたいと思ったことがある探索者限定
2)探索者はメモ帳とペンを持っている
3)どんな探索者が参加しても構わない(継続探索者推奨)
4)推奨技能は<目星><図書館>
5)推定時間は30分~1時間程度
6)本シナリオはKP不要シナリオだが、KPを立てても良い
7)本シナリオは受渡し型シナリオで、
プレイし終えたら誰にでもこのシナリオを渡すことが可能だ
また、複数人に渡しても良いとする

メイン

KP  
それでは、PL:夜間瀬 □で始めてまいります。
 
 
 
ある日のことだ。貴方は街中を歩いていた。

夜間瀬 ……ああ、そうだね。散歩がてら、街を歩くのはいつものことだ。
choice[朝,昼,夜] (choice[朝,昼,夜]) > 昼
うん、真昼間だな。真人間だ。

KP すると、あなたは突然目の前から走ってきた人にぶつかるだろう。
あまりに突然で貴方はその場に尻餅をついてしまう。

夜間瀬 「わ! なん…」ぶつかってきた人物を見るが

KP ぶつかってきた相手は汗だくで、顔面も蒼白。
そして貴方を ジ と見つめた。
それと同時に、貴方はその場で意識を失った。



貴方が気がつけば薄暗い部屋だ。
蝋燭が点々としており、自分は布団の上に横になっていた。
荷物も横にある。

夜間瀬 ……うん? ここは……どこだ?

KP ふと気づけば、自分は死装束を着ているではないか。
枕元には屏風が立てて飾られている。
見知らぬ空間で、着た覚えのない服。
そんな事実に貴方は動揺するかもしれない。
■<SANCロール 0/1>

夜間瀬 CCB<=72 【SANチェック】 (1D100<=72) > 62 > 成功
動揺は特にしなかった。
わからない、来るべき時が来たのか、と思わなくもないが。
それにしたって、この状況は奇妙だ。
どうやら動けるようであるから、何か探してみよう。

KP ■部屋全体に対して:<目星ロール>

夜間瀬 CCB<=97 【目星】 (1D100<=97) > 11 > スペシャル

KP ■部屋全体に対して:<目星成功>
貴方は冷静に辺りを見回せば、
至って普通の小刀が
足元に刃を向けて置かれていること
そして
死装束を着ており衽が右ではなく左を前にして重ねられている。
更に、枕元に飾られている屏風の柄が
逆さになっていることに気づくだろう。

夜間瀬 ……??
何を示唆するものかわからないが、何かのヒントになるのか?
メモしておこう(中の人が)

KP あなたが頭の中にメモをしていると、貴方はふと、この部屋にメモが置いてあることと襖があることに気づく。
ふすまを見る? あるいは、メモを見る?

夜間瀬 メモを…見てみるだろうな。

情報

KP 「image_01」


 2020年12月01日

 ここは一体どこなんでしょうか
 ひとまず状況確認を。今の僕は、死装束を着ており見知らぬ場所に来ています。

 このメモを読んでくれる人がいるかは分かりませんが、
 僕がこのメモを残しているのは理由があります。
 枕元にこんなメモの書き置きがあったからです。

 「この空間に留まり続けてはいけない。この辺獄では全てが最後、塵になる。
  それは人間も、この紙も、全て例外はない。
  この紙を見た者がいるならば、どうか、
  “今すぐ”この紙と同じようにあったことを書き記し、あったところと同じ場所においてほしい。
  この空間に呼び寄せられた者のための、道標となるよう。頼む。」

 このメモの通り、読むとメモが塵になって消えてしまいました。
 このままだと僕もここで塵になってしまうのでしょうか

 僕は不可解な事件に出会ったことは初めてではないですが、正直とても恐ろしい気持ちです。 
 年末というのに、ついてないですね……
 このメモを読む方がいないように願っています。
 とにかく、ここから出られるように頑張ってみます。

 しずか

メイン

KP きっとあなたがメモを読むと、それは塵となったのだろう。
あなたは記憶力を生かし、まったく同じ文章と、メモ書きを何かに追記する。
……この文章はどこにつづっているのだろう?
 
メモを書き終えたあと、貴方が襖を調べてみれば、すんなりと開くだろう。
開けてみれば、薄暗い廊下が見える。
襖は4枚、どうやら部屋は4つあるようで、
「理の間」「知識の間」「絆の間」「真実の間」と記されている。
それを認識したと同時に、元いた部屋の襖は勝手に締まるだろう。
■元いた部屋対して:<目星ロール>

夜間瀬 CCB<=97 【目星】 (1D100<=97) > 64 > 成功

KP ■元いた部屋対して:<目星成功>
「死の間」と書かれている。
襖を引こうとしても開かず、
もう引き返せないようだ。

夜間瀬 ……ずいぶん、直接的だな。
ほかの部屋はまともだといいけど。
傍のふすまの部屋から行くかな。

KP <理の間>
 貴方が扉を開けると
一見整理された普通の部屋で、机や本棚があるだろう。
ここに何かめぼしいものはあるだろうか?
■めぼしいものを探す場合:<目星ロール>

夜間瀬 CCB<=97 【目星】 (1D100<=97) > 28 > 成功

KP ■めぼしいものを探す場合:<目星成功>
貴方は<逆さごとについて>とかかれた本を見つけるだろう。
<逆さごとについて>
逆さごととは、通常の生活には存在しない”死”というものを意識し
死者の世界と日常を区別するために行われることを意味する。
古くより死の世界は現実の世界とは真逆の世界があると
信じられていたこともあり、
逆さごとは言わば風習として葬儀の場で行われるようになった。

夜間瀬 逆さごと……さっきの死の間もそうだったな。屏風が逆だった。
死に装束の前が逆なのも…それか。

情報

KP 「逆さ屏風」
屏風の絵柄が天地逆になるようにして
故人の枕元に飾ることを逆さ屏風と言う。
「左前」
故人に衣装を着せる際に衽を右ではなく左を前にして重ねる着せ方。
故人側に右の衽が、そして左側の衽が上にくるように重ねる。
「魔除けの小刀」
亡くなられた方を魔物から守る魔除けとして
魔除けの刀は故人の足元に刃を向けて置く。

メイン

KP 全て読み終えると、
一番最後のページにメモが挟まっているだろう。
添付されているファイルの「image_02」を開いてみてほしい。

夜間瀬 これも…消えそうだな。同じようにメモを取っておく。

情報

KP 「image_02」


 2020年12月01日

 「逆さごと」は、少しだけ聞いたことがあります。

 僕が着ている死装束も「左前」になっています。
 このメモを見ている貴方も同じことだと思います。

 でも僕、本当に死んでしまったのかな……
 死んだ記憶はないです。あっても嫌ですけれど

 正直怖くてたまらないです

 こんなところで消えたくないです

 しずか

メイン

KP この部屋にはもう何もない。

夜間瀬 なるほど。……では、知恵の間に行ってみよう。

KP <知恵の間>
貴方が扉を開けると、壁中に本棚が敷き詰められていた。
この中からめぼしいものはあるだろうか…?
■めぼしい本を探す場合:<図書館ロール>

夜間瀬 CCB<=78 【図書館】 (1D100<=78) > 97 > 致命的失敗
やらかしたな

KP やらかしましたね。
ではあなたは不意に過去の記憶を強く想起する。
合格証書、冷めたスープ、腐ったケーキ、事故車。
あなたをかつて希死念慮に追いやったすべてを。
SAN-2

system [ 夜間瀬 ] SAN : 72 → 70

夜間瀬 ………

KP ■めぼしい本を探す場合:<図書館成功>
 <塵を踏むものについて>と書かれた書物を見つけることが出来る。

情報

KP <塵を踏むものについて>
時空を外れた辺獄のような領域に住むとされる人間型の神。
小さい子供ほどの大きさしかなく、
悠久の時の中で朽ち果てたミイラのような萎びた姿をしている。
その名を、「クァチル・ウタウス」という。
潜在意識に死への欲求を持つ人間は彼を引き寄せ、
また逆に、彼に魅かれることもある。
クァチル・ウタウスに触れたものは例外なく
即座にとてつもない時間が経過したかのごとく塵と化す。
クァチル・ウタウスについて書かれた
「カルナマゴスの遺言」という禁じられた書物があり、
そこには、禁じられた言葉が書かれている。
だが、その禁じられた言葉、禁じられた書物には、大きな代償がつく。
書物を読まず、口にしないことをお勧めする。
■<SANC 1/1D3>

メイン

夜間瀬 CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 5 > 決定的成功/スペシャル

KP どうした…? クリチケをどうぞ。といっても、使いどころがないだろうが

system [ 夜間瀬 ] CT : 0 → 1

KP そして最後のページにメモが1枚挟まっていることに気づくだろう。
添付されているファイルの「image_03」を開いてみてほしい。

情報

KP 「image_03」


 2020年12月01日

 「元あったメモに、こんなことが書いてありました。

 「ここが塵を踏むものの住む時間と空間の隙間の辺獄というのなら、
  やはりここは危険な場所だ。
  この空間から脱出出来ないか方法を考えなくてはならない」

 脱出出来る方法はどこにあるんでしょうか……
 それも書いておいてもらえると助かるんですが

 そういえば、脱出できる方法は分かりませんが、
 前のメモに<絆の間>という部屋の話が出てきました。
 僕の前に来ていた方が「女の勘」を理由に、部屋に入室することを拒んでいたようです。
 僕も少し嫌な気配がしたので入るのは止めておきました。

 しずか

メイン

夜間瀬 ………いやなことが書いてあったな。
その旨をメモに書き足して、絆の間に行ってみよう。

KP <絆の間の襖前>
絆の間の襖にふれると ゾクリ と背筋が凍るだろう。
なんだか嫌な予感がする。
■<SANC 0/1>

夜間瀬 CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 42 > 成功
………

system [ 夜間瀬 ] SAN : 70 → 69

夜間瀬 ……入ってみる。

KP  <絆の間>
貴方がこの部屋に入ると、中はとても薄暗く、ひんやりしている。
そんな貴方の視界に入るのは、恐ろしい姿をした生き物。
ミイラのような萎びた姿に、手足はひきつれ、硬直し、動かない。
髪も目も鼻もなく、網目状の皺に覆われており、
例えるならば そう……
一度も呼吸したことがない中絶胎児のようだった。
■<SANC 1D6/1D20>

夜間瀬 CCB<=69 【SANチェック】 (1D100<=69) > 63 > 成功
1d6 (1D6) > 2

system [ 夜間瀬 ] SAN : 69 → 67

夜間瀬 「………」
これは……これが、”塵を踏むもの”か?

KP その生き物は、一言も声を出さず、動かず。
ずっとその場に佇んでいるようだった。

夜間瀬 ………
そうか、立ち去る。
最後に、真実の間に行ってみよう。

KP <真実の間>
襖を開けてみれば、中は一番最初の、
自分が目覚めた部屋と全く同じ作りになっている。
そして、布団の上では……自分が、寝ていた。
まるで死んだように、綺麗な寝顔だ。
そして手には「カルナマゴスの遺言」と書かれた本を持っていた。
その横にはメモが置いてある。
添付されているファイルの「IMAGE_04」を開いてみてほしい。

情報

KP 「image_04」


 2020年12月01日

 「逆さごととは、通常の生活には存在しない”死”というものを意識したもの_」
 と、ありました。
 だからこの空間では”逆さ”になっているものが存在していたのでしょうか
 その”逆さ”を元に戻したらどうなるのでしょうか……

 真実の間が真実を表す部屋ならば、
 そこで逆さを元に戻したら現実にも反映されないでしょうか

 一人で考えるのは、心細いですが、
 このメモが少しでも誰かの力になるのならば良いな、と思いながらこれを書いています。

 この真実の間が真実の存在なら、今の僕は、死の間から出てきた……
 頭が痛くなってきます
 魔除けの小刀の使い道が気になりますが、魔を払うもののようですし、
 うまいこと使えれば解決の糸口になると思います。

 ここから出るために色々試してみることにします。
 今はとても怖いですが、頑張ります
 このメモを読んでいるあなたの無事を、心から願っております。
 一緒に頑張りましょうね

 しずか

メイン

夜間瀬 「…………、」
■<理の間>を探索し終えている場合:<アイディアロール>
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 84 > 成功

KP ■<理の間>を探索し終えている場合:<アイディアロール>成功
貴方は自分がここから出る方法を思考する。
「逆さ屏風」「左前」を逆にさせ、
そして、この部屋の自分が”真実の自分”だとしたら、
死の間にいた自分……すなわち現在の自分は、
自分の死の概念そのものなのでは?と感じる。
この魔除けの小刀を、
自分自身に突きたてれば良いのではないか?と思うだろう。

夜間瀬 ………
成程、逆さごとを、もとに……
自分に、小刀を突き立てる?

KP ■探索し終えたと判断し、
元の世界に戻るためにすべきと思った行動をとった場合
貴方は自分が元の世界に戻るべく、
必要だと思った行動はとっただろうか?
次の指定されたページに行ったら、
もう後戻りすることは不可能だ。
よく考えて、思い残すことのないよう考えたのちに、
ページをめくってほしい。

夜間瀬 塵を踏むものに触れるのはアウトだ。その旨はメモに書き残した。
これでいいはずだ。

KP このページに来たならば、
もう後戻りは出来ない。
そして貴方には、
このシナリオで振った技能の回数はいくつか
教えてほしい。
SANCロールや能力値ロールは回数から除外されることはない。
全ての技能に当てはまる。
■<技能の回数>
1~10回の場合→
それでは
元の世界へ帰るために、
貴方が起こした行動のページをめくって欲しい。
【END:B】
貴方は「逆さ屏風」「左前」を元の位置に戻し、
魔除けの刀で自分を刺すだろう。不思議と痛みはない。
それどころか傷口からじんわりと暖かさが広がり体の中から光が漏れる。
その光は薄暗い部屋を光で覆い尽くし、
あまりの眩しさに貴方は目を閉じる。
次に目を開けると、今までの日常へと帰ってきているだろう。
貴方は尻餅をついたままだ。自分へぶつかってきた人間の姿はない。
今まであった恐ろしい体験のこともあり汗だくで、血の気が引いている。
あれは夢だったのだろうか?それとも………
おめでとう御座います。
貴方は生還しました。
■生還報酬:SAN1D6回復

夜間瀬 1d6 (1D6) > 1

system [ 夜間瀬 ] SAN : 67 → 68