KP
夏休みな小中学生限定の一瞬で終わる小話的なシナリオです。
ロストがないので、既存の探索者の幼少期でも大丈夫です。
(あまりにも低SAN値の場合は、シナリオを不完全な状態で完走する羽目になりますのでオススメしません。ロストはしませんのでご安心を。)
推奨技能:無し
時間:5分〜10分くらい。
KP
これは、夏のある日のこと。
【CoC KPレスシナリオ】ムシノシラセ。
KP:藺草
PC:仙櫁暁
ではどうぞ、よろしくお願いします。
仙櫁 暁 ええ、よろしくお願いします。
KP
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むしむしとうだるある夏の日のことだ。
その暑さにも負けず、あなたは出かける準備を終え、炎天下の中へ飛び出す。
仙櫁 暁 「おかあさん、行ってきます」
KP
今日は友達と遊ぶ約束をしていた。
お昼を食べて少し遊んだら、学校の宿題であるプールへ入りに行く予定だ。
KP めちゃめちゃパワフルだなオメー
仙櫁 暁 多分だけど、本当に小学生くらいの頃はそうだったんじゃないかしら。
KP
今日は雲ひとつない晴天で、ギラギラと太陽が輝いている。
プールに入るにはピッタリな日だ。
夏休みもちょうど折り返した頃だ。
きっと混んでいるだろうな、とあなたは思いながら、友達の家へ歩を進めた。
【外】
友達の家と学校までは少し距離があり、あなたはその道を徒歩、または自転車で走っている。
近くには車通りの多い通りがあり、その道を横断していく。
KP ここで目星をどうぞ。
仙櫁 暁
CCB<=92 【目星】
Cthulhu : (1D100<=92) > 24 > 成功
KP
初期値でも成功しとる
赤信号で止まる。
車でも通れば暇も潰れるものの、その車すら通らない。
対向車すら車は見当たらず、遠くに道路の地平線すら見える。
夏の真昼間だからだろうか。
この車通りの多い道路にこんなに見渡せるのも珍しい。
道路を眺めていたら、信号が変わった為、あなたは先を急いだ。
【友達の家】
友達の家へ辿りついた。
友達との約束の時間となっていた為、あなたはインターホンを押した。
ピンポーン
機械音が響く。
いつもなら、廊下や階段を降りる足音が聞こえ、扉が開く……
……のだが、何故か足音1つしない。
仙櫁 暁 「……あれ? 変だな」
KP
あなたは気になりもう一度インターホンを押した。
ピンポーン
再度無機質な音が響くが、なんの音も聞こえない。
KP
【探索】
*庭(駐車場)
*玄関を開ける
*連絡する
仙櫁 暁
「おうちの人…いないのかな?」
駐車場の方を見ます
KP
*庭(駐車場)
もしかしてお出かけしたのかと思い、あなたは裏手の庭へ回り込む。
家族の使っている車と、友達の使っている自転車が置かれていた。
出かけてないと分かるが、何故返事がなかったのだろう。
仙櫁 暁
「……歩いてお出かけ?」
「扉にはもちろん、鍵がかかってるよね…?」
KP
*玄関を開ける
あなたは玄関をあける。いつも通りの友達の家だ。
仙櫁 暁
開くの!?
「ご、ごめんくださーい…」
「XXちゃーん… XXくーん…?」
KP
暁は家の中に向かって声をかけた
しかし応答する声はない。
もし図々しい探索者が居て、部屋の中に勝手に上がり込んだとしても(もしくは玄関から見えうる限りで見渡しても)友達どころかその家族とも遭遇する事はない。
いつもなら必ず誰かいるのに、何となく背筋が寒くなる。
《0/1》
仙櫁 暁
CCB<=69 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=69) > 64 > 成功
「………」
そうだ、連絡…
KP 携帯持ってんの?
仙櫁 暁
choice[持ってる,持ってない] 携帯電話を…
Cthulhu : (CHOICE[持ってる,持ってない]) > 持ってない
持ってない… 中学生になってからってお父さんが言ってた。
じゃあ…公衆電話を見つけてそこからかける。
CCB<=(18*5) 【INT】友達の電話番号を覚えている
Cthulhu : (1D100<=90) > 66 > 成功
KP
*連絡する
携帯で連絡を取る探索者もいるだろう。
SNSや通話アプリを駆使し、連絡を試みるが、全て繋がることはない。(既読すらつかない)
仙櫁 暁 ……出ない…
KP
*全て調べた
家の何処にも友達は居らず、連絡もつかない。
もしかしたら先にプールに行ったのかもしれない、とあなたは思うだろう。
ここでPOW*5を振ってください
仙櫁 暁
CCB<=(13*5) 【POW】
Cthulhu : (1D100<=65) > 37 > 成功
KP
不気味に思うが、たまたま友達がいないだけだと思った。
貴方は帰るだろうか? それともそのままプールに向かうだろうか。
仙櫁 暁
暑いし、プールの準備もしてきたし、うーん。
この時の私はプールを楽しみにしていたのかしら
choice[楽しみ,そうでもない] プールが…
Cthulhu : (CHOICE[楽しみ,そうでもない]) > そうでもない
友達といっしょだからプールにも入ろうと思ったのに、友達がいないなら言ってもしょうがないわ。帰ります。
KP
あなたはパタパタと元来た道を戻っていく。
なぜだか、こんなに早く走れたかと思うようなそんなスピードで、家へと駆け込むように戻っていく。
仙櫁 暁 私そんなに家に帰りたかったの?
KP
途中、あの大きな通りへ差し掛かる。
早く帰りたい。
!あなたは1番初めの道路への《目星》を
成功している→《アイデア》+20
仙櫁 暁
CCB<=(90+20) 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=110) > 9 > スペシャル
KP
そういえば、とあなたは思い出す。
今日の行きの時も、車は1台も通ってなかった。
今も、1台も車は通らない。
ただ規則正しく、信号機だけが色を変えている。
改めて、この場所に自分は1人しかいないのではないか。
帰っても、誰も居ないのではないか。
改めて考えつきたくない答えに辿り着く。
《0/1D3》
仙櫁 暁
「――…!」
CCB<=69 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=69) > 12 > スペシャル
KP
信号が青になり、探索者は全速力で家へと帰っていった。
家の前へ差し掛かった時、まるであなたの帰りを待っているように、あなたの家族が家の前に立っていた。
あなたを見つけるや否や、駆け寄ってきて、こう声をかける。
母
『よかった!あなたの帰りを待っていたの!』
『実はね、あきらが家を出て直ぐに、あなたと仲良くしていたサザナミくんが亡くなったって電話があったのよ』
『伝えようにも連絡が取れないから、早く帰って来ないかって待っていたのよ。』
KP
貴方は携帯電話を持っていない。ゆえに確認のしようがなかったが、確認しても、家族からそのような連絡は入っていなかっただろう。
その日は結局、午後からその人の葬儀等でバタバタと忙しく進んでいき、真偽を確かめる事が出来なかった。
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あなたは、
ふと、1つのお守りを見つける。
ボロボロになってしまっているが、大切にしていたものだ。
無くさないようにと包んで仕舞っていた事を、今の今まで忘れてしまっていた。
同時に、夏のあの日に起こった不思議な出来事を思い出す。
結局、あれはなんだったのだろうか。
その真相を教えてくれる人も、この出来事を信じてくれる人も居ないのだろう。
そういえば、このお守りをくれた人のお墓を久しく尋ねて居なかったな。
久しぶりに逢いに行くか、と貴方は重い腰を上げる事だろう。
…【終幕】
【報酬とAF】
*生還→1D6
*AF
お守り
あなたと仲のいい人物から貰ったお守り
効果:1度だけ一時的発狂を解除する。
※効果は1度きりとなります。
仙櫁 暁
1d6 生還SAN回復
Cthulhu : (1D6) > 3
system [ 仙櫁 暁 ] SAN : 69 → 72
仙櫁 暁 ……行かなくちゃいけない場所が増えたわね
KP
ほんとにね。お盆になったら3か所参るのか。
でも彼のこと、今日久しぶりに思い出した感じなんだろうね。
仙櫁 暁
そうかもしれないわ。……薄情なことね。
ブドウが好きだったから、巨峰でも買っていこうかしら。
KP
それではCoCシナリオ、ムシノシラセ。
これにて終幕と相成ります。
御参加ありがとうございました