貴方にもう一度、……と、伝えられるのか。

情報

KP 【CoCシナリオ】貴方にもう一度、

「貴方は酷く忘れ物が多いみたいだ」
<探索者>
愛する人を亡くし、また会いたいと思っている継続探索者が好ましい。
※かなりシビアに作成しました。そのため、向かわれる方は覚悟を持ちお進みください。
ロスト低め。
後遺症率高め。
<時間>
ボイセ:30分〜1時間程度

<推奨技能>
目星、図書館
<準推奨技能>
博物学
貴方が思う愛の色をしているビー玉というアイテムが、エンド分岐で必要となりますので、幾つ入手したか数えてください。
またこのシナリオで、発狂した場合、発狂処理は行わずに、貴方が思う愛の色をしているビー玉を一つ落とした、という処理を行ってください。

メイン

シルヴィア ……あいのいろ…?

KP ああ、どうやら、そういうものを手に入れるらしい。少しワクワクしてきたね、シルヴィア。
キミにこの先へ進む勇気はある?
嫌だったら、止めても構わないよ。
キミは、彼に会いたいと思っている?

シルヴィア …もちろんだとも。
あの日から、何度そう思ったか、知れないよ。

KP ……あの日?

シルヴィア ……あの人が、いなくなった日だよ。
私が、きちんと答えていれば…いや、私が、もっと早く…

KP シルヴィア、自分を責めても、過去は変わらない。
何一つ、変わることはないんだ。
かしこいキミになら、分かるね。

シルヴィア ………ああ、もちろん。わかっている。
それでも……

KP …何にせよ、参加条件は満たしているということだ。
始めようか。
CoCTRPG KPレスシナリオ

 貴方にもう一度、

KPはヴァレンティン=オルフリード
PCは我が妹、シルヴィア=オルフリード だ。

よろしくね。

シルヴィア …ああ、よろしく頼むよ。兄さん。

KP 。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。
 
海を見て、波の音を聞いている。
目覚めた時、シルヴィア、キミは真っ先に思うだろう。
寝ていたのに、別の場所にいたのに。

シルヴィア ……ああ、これはあの日の夢だろう。
そんな気がする。

KP 普段の持ち物も、身につけてはいない。
しかしそんな事実、今のキミにはどうでもいい。
結局のところ、キミは今ここにいるのだから、考えたって意味がない。
さて、ならばここは一体どこなのだろうと、キミは辺りを見渡すだろう。
目星を振ってごらん。

シルヴィア CCB<=77 目星
Cthulhu : (1D100<=77) > 37 > 成功

KP いい子だね。

シルヴィア そうだろうか? …ありがとう。

KP キミは、周りを見渡した拍子に、足元に何か丸いものが転がっていることに気がつくだろう。

シルヴィア ……? なんだろうか。

KP 拾い上げてみると、キミが思う愛の色をしているビー玉である。
キミはそれを拾い、所持品に加える。

シルヴィア 愛の色……これか。
……赤、かな。

KP ……。

system [ シルヴィア ] ビー玉 : 0 → 1

シルヴィア もちろん、大切にする。きちんとポケットに入れて持って行くよ。

KP そうだね、それがいい。
…きっとキミの愛だ。
さて、キミがいる場所からは、海と海岸沿いに古びた小さな塔が建っていることに気がつくだろう。

シルヴィア 小さな塔? 灯台……ならもう少し大きいか。どんな塔だ?

KP さて、また目星だ。

シルヴィア CCB<=77 目星
Cthulhu : (1D100<=77) > 68 > 成功

KP よしよし、えらいねルヴィー。

シルヴィア ……いいよそういうのは。

KP 僕がキミにしてやりたいのさ。ゆるしておくれ。

シルヴィア ………こどもじゃないんだぞ。

KP 僕にとってはいつまでも、可愛いシルヴィだ。
さて、目星に成功したから情報だよ。
古びた小さな塔に近くと、年月がかなり経っていることに気がつく。
またその小さな塔には、「I am waiting for you.」と書かれている。
「I am waiting for you.」を読むなら、INT×4か英語技能を振ること……とあるが。
僕らの母国語だからね、読めないことはないはずだが、どうする?

シルヴィア 私はあなたを待っている、だな。
CCB<=60 【母国語(英語)】
Cthulhu : (1D100<=60) > 34 > 成功

KP ちょっとだけ失敗したらどうしよう? と思ってしまったよ。
キミの言う通り、「I am waiting for you.」は「あなたを待っている。」という意味であると理解できる。

シルヴィア その意味を理解する気も起きなかった、ということかもしれないな。成功したけれど。
……このメッセージは、誰から誰に宛てられたものなんだろう。
ありえないことだが。
……もし、彼が…セリオが。海の向こう側で私を待ってくれているのだとしたら…
すぐにでも…

KP ストップ。シルヴィア、これはきっと夢で
……君に都合のいいメッセージだ。

この世界で飛び込んでも、きっとその先に彼はいない。
そして、これは僕の推測だけど、彼も君に追いかけてきてもらうことを望んでいるわけではない。
彼はそういったことを望まない。シルヴィア、キミには生きて、幸せになってほしいと思っているはずだ。
馬鹿なことを考えてはいけないよ。

……一人で黙っていってしまったことを、僕も怒っているけれど。

シルヴィア ……わかってるよ、そんなの。
…とにかく、私はどうしてここにいるのか。
こうして海を見つめ続けているのも、いつものことだから、構わないんだけれど。
きっと寒くもないだろうから、いつまでだって見ていられる。
でも、ここにあの人はいないんだった。
……塔の中はどんな風になっているんだろう。

KP 塔の中が気になったキミは今、古びた小さな塔の扉前に立っている。
鉄でできた、重い扉の前に。
聞き耳をたてても、扉が厚いため何も聞こえないだろうと思えるほどだ。
キミはそのまま、扉を開け、中に入ることだろう。
重い重い、その扉に、力を込めて。

シルヴィア 「むっ……く、う…… おもたい…」

KP 頑張れシルヴィア。キミならできるよ

シルヴィア 何を根拠に…

KP ダメボかな
キミは鍛えていたしね、やってやれないことはないと思うよ。
キミが体重や腕力をめいっぱい駆使して、やっとのことで扉を開ければそこには、花の香りが充満していた。

シルヴィア 花?

KP 中央には、螺旋階段が存在し、絨毯の代わりともいわんばかりに花畑が広がっている。
また、その花畑には複数の本が積まれている。
花に目星が、本には図書館が振れるよ。

シルヴィア 花は何の花だろう?
CCB<=77 【目星】
Cthulhu : (1D100<=77) > 43 > 成功

KP これらの花は、濃いピンクと青、白の芝桜が混ざり出来上がっている花畑であると感じる。

シルヴィア シバザクラ

KP キミは花言葉を知っているだろうか?
博物学か知識の半分を振ってごらん。

シルヴィア CCB<=10 【博物学】
Cthulhu : (1D100<=10) > 96 > 致命的失敗

KP ……もう、仕方のない子だね。
ふむ、とりあえず知識の半分も振ってごらんよ。ファンブル処理はちょっと後で考えるね。

シルヴィア あ、ああ…
CCB<=(60/2) 【知識】
Cthulhu : (1D100<=30) > 35 > 失敗

KP ではキミは花言葉についてはわからなかった。
では次に本に図書館を振ってごらん。

シルヴィア CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 15 > スペシャル

KP 本の系統としては、恋愛関連の文芸書が大半を占めており、キミが目が惹かれたのはキミが一番好きな色の文芸書であった。

シルヴィア 好きな色……は…
choice[赤,金,ブルー,紺,銀]
Cthulhu : (CHOICE[赤,金,ブルー,紺,銀]) > ブルー
……ブルーだ。どちらかと言えば緑がかった。
…恋愛小説?

KP その本を手に取り、中を見れば、それは白紙である。
その本をパラパラとめくると、トランプサイズのカードがでてくる。
そのカードには、「貴方は、酷い忘れ物をしている。」と書かれている。
また、足元にキミが思う愛の色をしているビー玉が転がっていることに気がつくだろう。

シルヴィア また、ビー玉か…

system [ シルヴィア ] ビー玉 : 1 → 2

シルヴィア ……なあ、花言葉を知っているかどうか……覚えているかどうか
また挑戦することは出来ないだろうか。

KP ファンブルだからね。ダメかな

シルヴィア ……そうか。
なにか大切なことなんじゃないかと、思ったんだが。

KP ……キミはこの階が調べ終わると、螺旋階段へと目が行くだろう。
螺旋階段に足をかけると、なんとなくではあるが、不安定な足場であると感じる。
それにキミは、気をつけながら登るだろう。
キミは階段を上がるたび、ひどい頭痛に見舞われるだろう。
この頭痛を…君は受け入れるか?

シルヴィア ……? どういう質問だ?

KP キミは……頭が痛い。きっと耐えられないような激痛だろう
あるいは階段から転げ落ちてしまうかもしれない。
頭痛を拒絶することもできる。

シルヴィア よくわからないが…
choice[受け入れる,拒絶する]
Cthulhu : (CHOICE[受け入れる,拒絶する]) > 受け入れる
……受け入れる。
階段から落ちそうなほどなら、座り込めば何とかなるだろう。
この頭痛は一体、何だ…

KP 頭痛を受け入れたキミは、徐々にそれが声として認識できるようになる。
その声は、どこかで聞いたことある声だと感じるだろう。

シルヴィア ……こえ?

KP アイデアだ。-10で振ってごらん。

シルヴィア CCB<=(65-10) 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=55) > 27 > 成功

KP キミは、その声が自身が愛しているのに、亡くしてしまった人物の声であると理解する。

シルヴィア え?

KP 理解したと同時に、声は止み消えてしまう。

シルヴィア そんな、待ってくれ
どこから…聞こえてきたんだ? 追いかけたい

KP 落ち着きなさい。
踏み出したキミの足元には、きみが思う愛の色をしているビー玉が転がっていることに気がつくだろう。

system [ シルヴィア ] ビー玉 : 2 → 3

KP キミはそして、周囲には誰もいないということにも気が付くだろう。
キミは、螺旋階段を上がり、この塔の2階へと到着した。
2階には扉がなく、部屋の中はというと、真っ黒なカーテンが窓があるであろう位置にかけられてあり、中央には木製の机があり、真っ白な本が一冊置かれている。
また天井からは、豆電球が吊るされており、室内は薄暗い。

シルヴィア ……だれか、住んでいるのか?
いずれにしろ、このままでは本を読もうにも、先に進もうにも不便だろう。
真っ黒なカーテンをあける。

KP 真っ黒なカーテンを開ければそこには、美しい海が見下ろせた。
三階に行けば、さらに美しい海が見えるのではないかと感じる。

シルヴィア ここからでも、十分きれいだが……。
そうだな、三階からはどう見えるのか、は気になるか。
部屋が明るくなった。部屋の中のもの……机と、その上の本を見てみるよ。

KP 木製の机の上には、真っ白な本が一冊置かれている。
真っ白な本は、触れるとなんだか懐かしい気持ちになる。
真っ白な本に、図書館を振ってごらん。

シルヴィア CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 41 > 成功

KP 真っ白な本を開けば、そこには大切な人との楽しい毎日が事細かにかかれていた。
キミが彼にはじめて会った日のこと、
同じ師について剣を学んだ日々のこと、
キミがとっておきのおしゃれをしたとき、褒めてくれた彼のこと…
また、その愛する人がキミのそばを横切って、崖から海に飛び込んだ……亡くなったその瞬間までもが、事細かに、だ。
キミは、愛する人が亡くなった瞬間を、目撃した錯角に陥り1d4/1d8のSANチェック。

シルヴィア CCB<=70 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=70) > 53 > 成功
1d4
Cthulhu : (1D4) > 2

system [ シルヴィア ] SAN : 70 → 68

シルヴィア ……どうして、こんなことが書かれているんだ…

KP どうしてだろう。キミは忘れないように、繰り返し心の中で綴っているのかも。
優しい日々のことも、つらくて悲しい瞬間のことも。
彼を失ったその瞬間でさえも、キミの中に残る大切な思い出の一部だ
それを読み終わると、最後のページには、再びトランプサイズのカードが挟まれており、「君の酷い忘れ物、思い出すことができたかい?」とかかれており、またそれが読み終わると、木製の机の上に、キミが思う愛の色をしているビー玉が転がっていることに気がつくだろう。

シルヴィア ……そんな、私は… 忘れてなんか…?
……わすれて、いたのか…?

system [ シルヴィア ] ビー玉 : 3 → 4

KP キミは、この部屋に長くいても無意味であると感じ、再び螺旋階段を上るために、足を進めることだろう。
螺旋階段に足をかければ、ひどい耳鳴りが響くことだろう。
キミはこの耳鳴りを受け入れるか? 拒絶するか?

シルヴィア ……また、彼の声だろうか?
耳を澄ませる、受け入れる。

KP 耳鳴りを受け入れたキミは、その耳鳴りが亡くなった愛する人の悲痛な叫びに気がつくだろう。苦しそうに、辛そうに、叫んでいることだろう。

シルヴィア ……なぜ? ああ、どうして…

KP そして隣に、悲痛に叫ぶ大切な人の影を見ることだろう。

シルヴィア ――触れることは

KP キミは、その悲鳴をあげる愛する人に対してなにもすることができない。
そのもどかしさ、自身の無力差に絶望したキミは、1/1d4のSANチェック。

シルヴィア CCB<=68 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=68) > 54 > 成功

system [ シルヴィア ] SAN : 68 → 67

KP その悲鳴は愛する人が顔をきみに向けた瞬間に止み、その影も煙のように消えてしまう。
足元にはきみが思う愛の色をしているビー玉が転がっていることに気がつくだろう。

system [ シルヴィア ] ビー玉 : 4 → 5

シルヴィア どうして…
彼は…何なんだ?
私の記憶の中の、彼、なのか…?
私が頭の中で勝手に作り上げた彼なのだったら、触れられてもいいのに
それくらい、かなえてくれればいいのに…

KP キミは、螺旋階段を上がりきり、三階に到達する。どうやらここが、最終階のようだ。
随分低い塔であったなと、キミは感じるだろう。

シルヴィア ああ、そうだな。小さい塔だとはわかっていたが…塔というよりも家のような…

KP きみは、その階のフロアに目をやる、窓の方にきみの愛する人の後ろ姿があると確信するだろう。

シルヴィア どうして
「せ りお」

KP キミは心の中で信じられない、また出会えた、といった気持ちになるだろう。
キミが声をかけると、愛する人はゆっくりと振り返ることだろう。
以下のどちらかを選択すること

キミは愛する人の「声」を忘れていた

キミは愛する人の「顔」を忘れていた

シルヴィア choice[声,顔]
Cthulhu : (CHOICE[声,顔]) > 声
ああ、そうだ、声だ。
写真なら、かろうじてあった。家族で撮るときに、彼にわがままを言って、一緒に写ったんだ。
その写真をまだ、大切に持っている。
――でも、声は…

KP きみは愛する人の「声」を忘れていた。
セリオ、彼は、きみに向かって笑顔のまま話しかけてくるが、きみは愛する人の声を一切聞き取ることができない。
キミは、愛する人の声を忘れてしまっていたショックを受け、1/1d3のSANチェック。

シルヴィア CCB<=67 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=67) > 72 > 失敗
1d3
Cthulhu : (1D3) > 3

system [ シルヴィア ] SAN : 67 → 64

シルヴィア 「ああ、ごめんなさい……私はあなたの声が…言葉が……聞こえない……」
「セリオ、セリオ……これは私への罰なのか。きみの言葉に応えられなかった…」

KP キミが彼に縋りついて涙をこぼしていると、キミが持っているビー玉が、煌びやかに光り、宙へ浮く。
そして、自身と愛する人を飲み込むように、光に巻き込まれる。
 
キミと愛する人は、気がつけば、海岸に立っていた。
愛する人は、海に足をつけ、「海が綺麗だね」と笑いかけてくるだろう。
声は、聞こえない、が、愛する人がそういっているに違いないと、キミは確信するだろう。
そして愛する人は自分のことを、まだ愛してくれているか、と問いかけてくる。

シルヴィア 「……! も、もちろんだ」
「あいしてる、キミのことを、あいしてるんだ。行かないでくれ…消えないで、どこにも…いかないでくれ…」
「どこかへ行ってしまうなら…私を連れて行って」
強く、強く、腕をつかむ。どうしても、セリオとともに生きたいんだ。

KP キミが「君と行く」と伝えると、手を差し伸べてくるだろう。
そして、きみがその手を掴むと、愛する人の顔かもしれないし、声かもしれないがそれらをはっきりと思い出す。
そして、「これであなたは、私を忘れない」というと、キミの景色が暗転し、意識を手放すだろう。
 
 
キミは眼を覚ます。
普段衣食住をこなしている家の、ベッドの上でだ。
微睡みながら、キミは部屋の片隅に眼をやれば、愛する人がそこに立ち、微笑んでいた。
キミは、愛する人が亡くなったという事実は忘れていた。
ただ、そこにいる人が愛おしい。

シルヴィア 「……セリオ!」
「おはよう、会いたかった……。キミにずっと会いたかったんだ。」
「おかしいな、毎日こうして、おはようを言って、おやすみを言っていたはずなのに」
「あいしてる、きみを愛しているんだ。もう大丈夫、キミがいてくれるなら私は…」

KP そうして今日、キミは愛する人の幻を見て生きていくのだ。
ああ、しかし、その幻はキミにとっては、幻ではなく、現実の光景だったか。
 
CoCTRPG KPレスシナリオ

 貴方にもう一度、

<END4:幻は貴方の現実に>
シナリオクリアだ、キミは、愛する人とともに生きていく。

情報

KP シナリオクリアにおけるSAN回復:1d3
END4到達におけるSAN回復:1d2

後遺症:愛する人の幻覚
期間は永続的。
キミは四六時中愛する人の幻覚を見続ける。大切な人は、キミに話しかけてくるし、キミもそれを現実として受け入れることだろう。
しかし、自身以外の他者には愛する人の幻覚など認知はされない。

後遺症:癇癪持ち
期間は永続的。
愛する人の幻覚を他者に否定された場合に起こる。
<シナリオ背景>
ニャルラトホテプが、人間の愛とはどこまで有効なのかを検証したいがために作った実験施設のような空間。
愛する人が亡くなり、会いたいと思っている人物を放り込んで観察をすると言ったのが、今回のニャルラトホテプの目的である。

メイン

シルヴィア 1d2+1d3 生還報酬
Cthulhu : (1D2+1D3) > 1[1]+2[2] > 3

system [ シルヴィア ] SAN : 64 → 67

成長

KP 【成功技能】
母国語
図書館2
目星3

シルヴィア CCB<=60 【母国語(英語)】
Cthulhu : (1D100<=60) > 52 > 成功
CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 22 > 成功
CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 13 > スペシャル
CCB<=77 【目星】
Cthulhu : (1D100<=77) > 71 > 成功
CCB<=77 【目星】
Cthulhu : (1D100<=77) > 17 > 成功
CCB<=77 【目星】
Cthulhu : (1D100<=77) > 77 > 成功

メイン

シルヴィア CCB<=70 【SANチェック/死に分かれた当時のSAN値で】
Cthulhu : (1D100<=70) > 75 > 失敗
1d6 愛する人を失ったことによるSAN減少
Cthulhu : (1D6) > 3

system [ シルヴィア ] SAN : 67 → 64

KP  
。o○。o○゚・*:.。. .。.:*・゜○o。○o。゚・*:.。. .。.:*・゜。o○。o○゚・*:.。.
。o○。o○゚・*:.。. .。.:*・゜○o。○o。゚・*:.。. .。.:*・゜。o○。o○゚・*:.。.

情報

KP 【CoCシナリオ】、……と伝えられるのか。

「おや、また忘れてしまったのかい?」
<探索者>
『貴方にもう一度、』を通過済みの探索者限定。ただしロストをしていない探索者に限る。
<推奨技能>
目星、図書館、聞き耳

メイン

KP ……シルヴィア、今日も来たんだね。

シルヴィア ああ、どうしてだろう。
あの人がいてくれるんだから、もう悲しいことなんて…ないはずなのに。

KP 先日、キミについているメイドから連絡が来たんだよ。
毎日窓辺から、海を眺めているばかりだった君が、元気になったって。
でも、誰もいないはずの場所に嬉しそうに、あたかもその場所に誰かがいるようにしゃべりかけるのだと……時折、彼の名前も呼ぶのだと聞いて、そうではないんだと気が付いたんだと。
それについて指摘すれば、癇癪を起こして物を投げ、部屋から出てこなくなってしまう。そうしてまた、誰かと話しているかのように、一人で喋りながら海を眺めているんだって。

シルヴィア だって…!
……私とともにこの町についてきてくれたあの子は、いい子だが。
それにしたって、目が悪い。もしくは、見えないふりをしているんじゃないか?
だって彼は…――セリオは、私のそばに居るのに!

KP そう、そんな君の様子を聞いて、キミを自宅に呼び戻したのは僕らの両親だ。
キミとの会話の場には、彼の両親もいた。最初の内は、以前のように明るくふるまうキミをみて、ようやく元気になったのかと思い、ホッとした様子を見せたが………次第に、皆痛ましげな表情で、キミを見るようになっていた。
「椅子をもう一つ用意してほしい、彼を立たせたままにしておくなんて」
それが決定的なセリフだったね。
その時、キミのそばに立っているのは、メイドのほかには誰もいなかった…。
今君は、自宅の一室で、ゆっくりと療養していることになっている。
仕事や学業など、とてもできる様子ではないんだ。かといって、キミが希望していたように遠い町で暮らさせるわけにもいかなくなった。
周囲は以前のように、オルフリードが雇ったガードが住み込みで警備をしていたが、キミは以前よりも活発に動くようになったし、それだから君の異様な様子も多く人の目に触れやすくなった。
海を眺めているだけの方がまだましだった。
シルヴィ、きみは…彼がいなくなったことを、忘れてしまったんだね。
……それでは今日も始めよう。
KPは僕、ヴァレンティン=オルフリード。
PCは、僕の妹、シルヴィア=オルフリードだ。
 
.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.
聴き慣れた、聴き心地のいい波の音がする。
キミはふと、まぶたを持ち上げる。
真っ白な砂の上に、素足で立っている。
真っ青な波が、規則正しく立っている。とても穏やかな場所だ。
右手側には、古びた小さな塔がある。
後ろを向き見上げれば、花々が咲き誇る崖が見える。
キミは、一度ここに来たことがある。
ふとそう感じる、嫌な夢をもう一度みていると、キミは感じることだろう。0/1のSANチェック。

シルヴィア CCB<=64 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=64) > 7 > スペシャル
嫌な夢だなんて、思わなかった……
そうだ、彼は?

KP 「貴方にもう一度、」で、後遺症を患った探索者は、なぜか後遺症が治っていることに気がつくだろう。0/1のSANチェック。

シルヴィア CCB<=64 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=64) > 89 > 失敗

system [ シルヴィア ] SAN : 64 → 63

シルヴィア 「どこだ…? いやだ、そんなのは… きみはずうっとずうっと、私のそばに居たはずじゃないか…!」
探しに行く、この場所にいるだろう? そのはずだ

KP いいや、キミはもうすべてを思い出したんじゃないか?
彼が本当はもう、どこにもいないんだってことを。

シルヴィア ………そんな…

KP キミはスカートが濡れるのも構わず、その場にへたり込んでしまう。
……さて、キミはなぜここにいるのだろうか。
ただ今は、足に触れる波の冷たさだけがキミの意識を引き留めている。
聞き耳だ

シルヴィア CCB<=50 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=50) > 45 > 成功
 

KP キミは、後ろから誰かが砂を踏んだ音を感じ振り向けば、キミが大嫌いな花をモチーフにした花柄の服を着た人物が立っていた。
その人物に、キミは見覚えがある。
それはキミが亡くしてしまった、愛している人であった。けれど、なぜか、忘れてはならないのだ、愛している人を呼ぼうとしたのだ。しかし、その名を口にすることができなかった。

シルヴィア ……? なぜだ

KP なぜなら、そうキミは、愛している人の名を忘れてしまっていたのだから。1/1d4のSANチェック。

シルヴィア CCB<=63 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=63) > 69 > 失敗
1d4
Cthulhu : (1D4) > 3

system [ シルヴィア ] SAN : 63 → 60

シルヴィア そんな、嘘だ。
思い出せ、思い出してくれ……

KP 彼に対してアイデアが振れる。

シルヴィア CCB<=65 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=65) > 27 > 成功

KP キミは、その人物に違和感を感じる。
本物ではない気が無性にするのだ。見た目に違和感はない、ただ、根本的に何かが違うのだ。いやけれど紛れもなくその人は、自分が愛している人なのに。
そうキミが感じていると、愛している人はキミを見て柔らかく笑い、「捕まえてみて」と言う。
強い風が一度だけ吹き、目を瞬かせればその愛している人はいなくなってしまっている。

シルヴィア 「……っ、まって…」

KP 愛している人がいた場所に、キミの好きな色に輝く貝殻が落ちていた。

system [ シルヴィア ] 貝殻 : 0 → 1

KP それはどんな色だい、シルヴィア

シルヴィア 「……これは… ガラスなのか?」 日に透かしてみて見る。
青色だよ、緑がかった……彼がよく身に着けていた色だ。
以前はビー玉だったが、今回はこれを集めるのだろうか。
…きれいだな。割れないようにしっかりと持っておく。
それにしても、嫌いな花か。
好きだとか嫌いだとか、なかの人が考えないからな。
……
choice[自分の誕生花,彼の誕生花,ランダム,]
choice[自分の誕生花,彼の誕生花,ランダム,ランダム,ランダム]
Cthulhu : (CHOICE[自分の誕生花,彼の誕生花,ランダム,ランダム,ランダム]) > ランダム
1d12
Cthulhu : (1D12) > 3
1d31
Cthulhu : (1D31) > 1
……アンズの花だ。
こちらではそうみることもないと思ってたが
花言葉は臆病な愛、疑い、疑惑……
どうして彼がその服を着ているんだろう。
…花が、私に語り掛けてきているとでも?
いや……いい。捕まえてみて、というなら追いかけてみよう。何が彼の姿をしていて、どういうつもりなのか、問いただしてみたい。

KP ……元気が出てきたかな?

シルヴィア ……ああ、嫌いなものを目にすると、気持ちが否応にも昂るものだな……
それで、彼がいそうな場所は、周囲にあるのかな。

KP キミは、愛している人を探すため、辺りを見渡す。
キミが今見える範囲には、左手側には古びた小さな塔があることがわかる。

シルヴィア ……塔があるのも、前と同じだな。
中にあるものも、また同じ? だとしたら… そこには…

KP キミはわずかな期待を胸に、古びた小さな塔を見に行く。
そうして鉄の扉に手をかけ開けようとすれば、ギィギィと錆び付いているようで開けづらい。
しかし少し力を入れて押せば、ようやく開く。
中に入れば枯れ果てた花畑が存在し、花の匂いはせず、全てが廃れてしまっている。

シルヴィア ……!? どうして…
以前はここに、シバザクラが…

KP 中央には螺旋階段が存在しており、床には本が散乱してしまっている。
そこを歩けば、枯れた花はすぐに散り、砕けることだろう。

シルヴィア ああ、そんな… すまない。
踏み砕くのは、本意ではないが…なるべく花を避けて進もう。

KP 本には図書館が振れる。

シルヴィア CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 33 > 成功

KP えらいね。
キミは以下の内容の本を見つけることができる。
『思い出せないことは、悪ではない。おそらくそれは、忘れなければ耐えられないものであったのだ。思い出すことは、悪ではない。おそらくそれは、思い出さなければならないことであったのだ。思い出したからといっても、それは永劫に続くものではない。思い出とは、記憶の残滓にすぎないのだから』
以上の内容が書かれていた。

シルヴィア …難しい本だな。
例えばこれが、私の中にいる彼のことなのだとしたら… これは慰めか?
……余計なお世話だ。本を戻す。

KP キミが本を元の場所に戻せば、キミの好きな色に輝く貝殻が落ちていた。

system [ シルヴィア ] 貝殻 : 1 → 2

シルヴィア ……この貝殻はやはり、すてきなものだが。

KP さてほかにあるのは螺旋階段のみだ。どうする?

シルヴィア 登ろう。…また頭痛がしたり、するのかな。

KP 螺旋階段をのぼれば、激しい目眩を覚える。
ぐらりぐらりと視界が歪む。

シルヴィア 「う……」

KP 足を一歩一歩進めながら、階段をのぼればキラキラとした埃が舞い上がる。
そのキラキラと舞った埃を軽く吸い込んでしまい、キミは咽せる。
目を細め、げほげほと咽せていると、狭い視界の、歪む視界の中にキミの愛している人が視界にうつる。

シルヴィア 「!? あ……」

KP しかし、キミが再び瞬きをした瞬間に、再び愛している人は消えてしまう。
消えた瞬間に、歪む視界は治ってしまっている。

シルヴィア ……ああ、分かっていた。
ここではいつも、そうなんだ
そのまま二階にいこう。

KP キミは二階にたどり着く。
キミは、螺旋階段を上がり、この塔の二階へと到着した。
部屋の中は、ぼろぼろの真っ黒なカーテンが窓があるであろう位置にかけられている。眩い光が、カーテンの隙間からもれている。また、中央には木製の机があり、真っ白な埃の積もっている本が一冊置かれている。
また天井からは、チカチカと光が点滅している豆電球が吊るされており、室内は薄暗い。

シルヴィア 以前より、ひどく時間がたって…いろんなものが朽ちているような感じがする。
……前のように、カーテンを開ける。

KP カーテンをあけると、海に、海に不気味なほど綺麗な花々が浮いている。
空からは、小さな綺麗な花が雨のように落下してきている。0/1のSANチェック。

シルヴィア 海に…?
CCB<=60 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=60) > 71 > 失敗

system [ シルヴィア ] SAN : 60 → 59

KP キミはカーテンを閉めた。

シルヴィア 何の花だったんだろう、考えるだけ無駄か。
じゃあ、机を見てみるよ。

KP 木製の机は朽ち果て、触れればすぐに崩れてしまいそうになっている。

シルヴィア …机自体には何もないんだな。
じゃあ、その上の本を。
真っ白なほこりを払って、開いてみる。

KP キミは真っ白な埃の積もった本を見る。
随分と古い本で、表紙は白い。
中を開けば、文字は掠れて読みにくくなっている。
図書館−30を振ることができる。

シルヴィア 間違えた…
Cthulhu : (1D100<=2) > 90 > 失敗
CCB<=(75/2) 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=37) > 12 > 成功

KP ああ、えらいじゃないか。
本には以下の内容が書かれている。
『愛している人の顔を覚えている?愛している人の声を覚えている?愛している人の姿を覚えている?愛している人の仕草を覚えている?貴方は忘れているのに、今の貴方は愛していると伝えられる?』
キミは、首を傾げることだろう。
自分は、愛している人の名前以外にも、忘れていることがあるのだろうか?

アイデアを-20で。

シルヴィア CCB<=(65-20) 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=45) > 54 > 失敗

KP …キミがそれを思い出そうとすれば、頭痛がして思い出すことができない。
ここにはもう調べられるものはない。上に続く階段だけがある。

シルヴィア 登っていこう。…彼はいるだろうか。
…待っていてくれるだろうか。

KP キミは、螺旋階段を上がる。
螺旋階段を上がるたび、耳鳴りと頭痛が酷い。
ぐらぐらと揺らぐ視界が、鬱陶しい。
POW×4を振ってごらん

シルヴィア CCB<=(14*4) 【POW】
Cthulhu : (1D100<=56) > 4 > 決定的成功/スペシャル

KP !?
あ、ああ…… そうだね、クリティカルチケットを持っておきなさい。

system [ シルヴィア ] CT : 0 → 1

KP キミは、頭から愛している人の記憶が、その愛している人との記憶だけが、白紙に戻されていくような感覚に陥る。
なぜ、そんな感覚がするのかは不明であるが、ふと悲しい気持ちに苛まれる。

キミの足元には、キミの好きな色に輝く貝殻が落ちていた。

 その頃には、すべての症状がなくなってしまっていた。

system [ シルヴィア ] 貝殻 : 2 → 3

シルヴィア ……これは、この貝殻が、私の記憶…なのか?

KP キミは階段を上っていく……。
 
そうしてキミは最上階に到達する。
すると、床にはキミの知らない誰かの……、7人分の死体が転がっていた。
腹部からは、真っ赤な向日葵が伸びており、口からは何かの花の花弁が溢れている。

シルヴィア ……!? これは、いったい…… ……ひまわり?

KP そうしてそれらの中、部屋の中心で、アンティークチェアに座り、優雅にすわり飲み物をすすっている誰かがいた。その誰かの前には、アンティークデスクも設置されており、その上にはキミがよく知っている人物が大好きなお茶菓子が並べられといた。
また、その人物の向側には誰かが一緒に座るためにかアンティークチェアがもう一つ、置かれている。そうしてその人物は、キミの大嫌いな花をモチーフにした服を着ている。

そんな異様な光景を目にしたキミは、1/1d6のSANチェック。

シルヴィア CCB<=59 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=59) > 51 > 成功

system [ シルヴィア ] SAN : 59 → 58

シルヴィア ……彼は、いったい?
”彼”なのか? それとも、全く違うひと?

KP キミがなぜか動揺を隠すないままでいれば、キミの大嫌いなアンズの花をモチーフにした服を着ているその人物は、憎くもきみの大好きな笑みを浮かべる。
そうして、「見つかっちゃった」とキミを見て愛おしそうな視線を向けることだろう。
しかし、キミはその視線を向けられることに、違和感しか感じないのだ。
そうして、その人物は言葉を続ける。
「あなたが見つけてくれるのを、心の底から願っていた。さあ、座って。あなたが好きな飲み物もお菓子もあるんだ」
そう言って、その人物は笑っている。

シルヴィア ………

KP キミは…『愛している人は、こんな笑い方をしない人だ』と思うことだろう。
しかし、キミはその思いを確信に変えることができない。
愛している人は、キミの顔を覗きこむ。「どうしたの?具合が悪い?」と言うように心配しているようだ。
キミはふと視線を床に逸らす。
目星だ。振ってごらん。

シルヴィア CCB<=77 【目星】
Cthulhu : (1D100<=77) > 19 > 成功

KP 死体だと思っていたものは、すべて精巧に作られたマネキンであることに気がつく。
しかし床に転がっている死体、その中の一つに目が止まる。それは、キミの愛している人がいた。腹部からは真っ赤な向日葵が咲き、口からは真っ赤な花が吐き出されている。

シルヴィア 「……!!」

KP キミの目から涙が流れる。
流れそれが床に落ちれば、そこから、キミの大嫌いな花が咲くことだろう。0/1d4のSANチェック。

シルヴィア CCB<=58 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=58) > 55 > 成功
どうして、知らない人だなんて思ったんだ。
誰よりも知っている人のはずなのに…!
生きているのか…? いや、死体だと… いや…!

KP キミが愛している人に近づき、愛している人に触れれば脈があることに、キミは気がつくだろう。

そうして愛している人は、辛うじて生きているのだと実感する。ヒューヒューと苦しそうに呼吸をし、瞳は光を灯していない。

シルヴィア ああ、そんな…… どうにかできないのか。
この、ヒマワリが… 何かをしているのか?

KP そうしているうちに、キミは先程自分に話しかけてきた、キミの大嫌いな花をモチーフにした服を着た人物に顔を向ける。
その人物は、明らかにキミの愛している人なのだが、先程から違和感が酷い。

シルヴィア 違和感なら…さっきからあったじゃないか。
「キミは、誰だ? どうして彼の姿をしている」

KP キミがキミの大嫌いな花をモチーフにした服を着ている愛している人に、「誰か」と問いかける。
すると、その人物はクツクツと笑い出す。
「ああ、なんで、バレてしまったのだろうか?いや、けれど、貝殻を頑張って集めたんだものね?えらいね、称賛に値するさ」
そう言ってキミの愛している人の姿をした誰かは、愉快そうに笑っている。

シルヴィア 「貝殻…? あれは、キミが用意したものだったのか…!
どういうつもりなんだ? 私で遊んでいるのか?」

KP 「ああ、そんな目をしないでくれ。君、無意識か意識的にはわからないが、今にも1人や2人、手にかけてしまいそうな顔をしているよ、怖い怖い」
キミの愛している人の姿をした誰かは、恍惚そうにそう、笑っている。

シルヴィア 「……その顔で、そんなふうに笑うのはやめろ。彼はお前のように、下卑た顔で笑わない」

KP 「そう? そんなの、わからないじゃないか。
キミは彼の全てを知る前に、彼を失ったんだろう?」
「よし、それじゃあ、最後のゲームを始めよう」
キミの愛している人の姿をした誰かは、キミに向かって、銀色のナイフを投げる。
「はい、刺して」
キミが、「誰を?」「刺す?」と呆然としていると、キミの愛している人の姿をした誰かは、きょとんとしている。
「……ね?ああ、そうだ、特別大サービス。はい、扉」
キミの愛している人の姿をした誰かが、指を鳴らせばその人物の背後に両開きの扉が現れる。
「君の大切な子を放置してここから出ていくか、可哀想なその子を刺すか。はい、選ばせてあげる。優しいでしょう?」
そう言ってそいつは、笑っている。

シルヴィア 「な、にを、言ってるんだ。彼を、刺すなんて、そんなことは、できない」

KP 「ふうん? 君ってずいぶん薄情だったんだね。死にぞこなって、すごく苦しそうなのに。
別にいいけどね、それでも」
「ああ、僕を刺そうなんて考えないほうがいい。うっかり、君に反撃して君に最期をあげちゃうかもしれないからさ?」

シルヴィア 「……腹の立つ奴だ。一瞬でも、貴様を彼だと勘違いした自分が腹立たしい」
「……ああ、こうして呼びかけることもできないんだな。私の大切なあなた」

KP キミは彼の上半身を起こし、頬を撫でる。ぐったりと頭は揺れて、シルヴィア、キミの方に傾いた。
反応はない。

シルヴィア ……生きているのは、つらいだろうか。
私のわがままで、私の中で生かされている…
……あの男の笑顔が忌々しいが、ナイフを拾うよ。

KP キミが覚悟を決めると、キミの好きな色に輝く貝殻が光り、キミの好きな色に輝くナイフへ形をかえる。
「はい!どーぞ!」
愛している人の姿をした誰かは嬉々としながら、キミに笑いかけている。

……キミはその男を無視し、ヒューヒューと苦しそうに呼吸をしている愛している人にそのナイフを突き立てる。
突き立てたそこからは、血液の代わりに真っ赤な向日葵がはえる。

そうして愛している人の体は、真っ赤な花々に侵食され、愛している人は嬉しそうに笑い、最期をむかえた。1/1d6のSANチェック。

シルヴィア CCB<=58 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=58) > 86 > 失敗
1d6
Cthulhu : (1D6) > 5

system [ シルヴィア ] SAN : 58 → 53

シルヴィア CCB<=65 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=65) > 27 > 成功
1d10
Cthulhu : (1D10) > 7

KP ……君は束の間、優しい夢を見て、優しい声を聞く。
彼がキミに笑いかけている。

死んだなんて嘘だ、いつもあなたのそばに居る。
忘れないで、あなたをいつでも、愛している。

そんな声が聞こえる。

シルヴィア 「私も愛している。いつまでも、この想いを忘れたくはないんだ。前なんて向きたくない」

KP キミが、彼を見つめて、「愛している」と伝えれば、愛している人はハラハラとキミの好きな色の粉になり舞う。
そうして、そこは、真っ白な花畑になる。
その花畑で、キミは1人取り残される。

シルヴィア ……そんなはずはない。彼は……私にわらってくれた。今も そこに。

KP いいや、キミは、彼の色をした粉が、舞上がったのを目にしたときに、正気に戻った。
空は澄んだ青。雲ひとつない、美しい空。
そんな中、キミの頬に自分の涙が流れ、そうして。
瞬いた。
 
 
 
キミは、気がつけば綺麗な空が見えるカフェでお茶を飲んでいた。

シルヴィア ………カフェに?

KP そう言えば、気になるカフェに足を運んで、落ち着く匂いに囲まれて、うたた寝をしてしまっていたようだ。
空調はとても心地よく、天井はガラス張り。
店内が広く見えるような設計であるのだろうが、キミにとってはとても心地が良かった。
「あの、お客様」
1人の店員が、キミに声をかけてくる。

シルヴィア 「……はい、なんでしょうか」

KP 「お荷物を、貴方様宛に届いております」

シルヴィア 「……私に?」

KP カフェに?そして、自分宛に?
差し出された小さなプレゼント箱。それには、クラフトタグがつけられており、そこにはキミの名前が書かれていた。
キミが小さなプレゼント箱を開ければ、そこには、光の加減で虹色に輝くペンダントが入っていた。ペンダントは、貝殻でできているようだ。丸いペンダントで、どうやら写真が入れられるように開けることができるようだ。
それを開ければ、中には写真は入っていなかった。
これは誰からの贈り物かと首を傾げていれば、キミが頼んでいたデザートが運ばれてきたのだった。

シルヴィア 「……きれいな、ペンダントだ。
…中には、彼の写真を入れよう。彼の…名前は…」

KP  
 
CoCTRPG KPレスシナリオ

 、……と、伝えられるのか。

<END3>
シナリオクリアだ。キミは、愛する人を正しく、心の中に取り戻した。
【生還報酬】
シナリオ生還における1d6のSAN回復。

「貴方にもう一度、」で発症した後遺症が、全てが完治して入る。

AF
貝殻でできたペンダント
貝殻でできた丸いペンダント。中に写真が入れられるようになっている。
持っていると、何故か安心する。

シルヴィア 1d6 SAN回復
Cthulhu : (1D6) > 1

system [ シルヴィア ] SAN : 53 → 54

シルヴィア ……後遺症は、治ってしまったんだな。
どうして、私はそれで幸せだったのに。

でも、愚かなことをしたことは覚えている。
彼が存在しないことを指摘されて、怒ったり……叫んだり、しまいにはものを投げつける、だなんてことをしてしまった。
……家に帰ったら、メイドのあの子や、お父様、お母様……それから、兄さんにも、謝って、きちんと話をしなくては。
私が……ばかな夢を見ていたことも。

成長

KP 【成功技能】
聞き耳1
図書館2
目星1
CT1

シルヴィア CCB<=50 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=50) > 22 > 成功
CCB<=75 【図書館】1
Cthulhu : (1D100<=75) > 21 > 成功
CCB<=75 【図書館】2
Cthulhu : (1D100<=75) > 37 > 成功
CCB<=77 【目星】
Cthulhu : (1D100<=77) > 44 > 成功
1d10 クリチケ成長
Cthulhu : (1D10) > 3