拝啓、愛しの『』へ 花園の間

雑談

193 まってどうしてこっちに彼が出てくるんですか

アアァア

KP ま、まちがえちゃった……

193 了解です!! ほっと…してます…

メイン

KP シルセリツアー第二弾
「拝啓、愛しの『 』へ」 花園の間
セッションを開始いたします。

KPとKPCは私、けみかるとセリオ・ギリェルメ=エストレーラ・ゲレイロ。
PLとPCは藺草さんとシルヴィア=オルフリードさんです。

よろしくお願いいたします!

セリオ よろしくお願いいたします。

シルヴィア よろしくお願いいたします!

雑談

シルヴィア こっちも変更したぞ!

セリオ ありがとう

メイン

KP 【導入】
今日は休日で、シルヴィア=オルフリードさんとセリオは一緒に出かける約束をしていた。

シルヴィア 「おはようセリオ! 今日は約束の日だな!」

セリオ 「おはようございます、シルヴィア。
 ああ、この日を待ちわびていたよ」

KP 朝、寝室で。
あなたたちは話し合って、どこに行くかなどの話をするだろう。
今日は珍しく、まだどこに行くかなども決まっていなかったのである。

シルヴィア 「私もだ。今日はどこに行くのだか決まっていなかっただろう? どこに行こうか」

セリオ 「そうだな、では、私からはひとつ。
 メインで行くところではないが……」 
「貴方がもし良ければ、最近出来たばかりというアクセサリーショップ……に、行ってみたい」 

シルヴィア 「アクセサリー? 構わないが……ふふ、珍しいなそういったところに行きたがるのは」
「…いや、いいんだ。キミが行きたい場所に、是非行こう。いいものが見つかるといいね」

セリオ 「ありがとう。
 私は確かに、普段宝飾品を殆ど持たないが、貴方と揃いの物を何かひとつ……と思ってね」 

シルヴィア 「……何? いい考えだ。もともと行く気だったが……これは絶対に行かなくてはいけないな。
私もきみと対のものがほしい」
「きみとの約束の……形がほしい」
「………なんてね」

セリオ 「シルヴィア……」 
「ああ、それなら決まりだな。
 支度をしたら早速行くとしようか」 
「私が目星をつけたのは『プットの弓矢』という店だ。
 もし気になるようなら、支度の間にでも調べてみてほしい」 

シルヴィア 「『プットの弓矢』? 不思議な名前だな。分かった、せっかくだししらべてみよう」

セリオ 「ええ、是非。
 それでは、私も一度支度をしてくるよ。また後で、シルヴィア」 

シルヴィア 「ああ、待ってる。後でね、セリオ」
小さく手を振る

KP セリオは軽く会釈をした後、ひら、と腰のあたりで手を振って、あなたの寝室を後にする。

雑談

シルヴィア 好きだ

メイン

KP このアクセサリーショップに関しては【図書館】を振ることが出来る。

シルヴィア うん、振ってみよう。
CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 78 > 失敗

雑談

セリオ 突然の告白 私も好きだ
ああ……

メイン

シルヴィア 幸先が悪い

雑談

シルヴィア 調べられなかったのは残念だが……うん、ショップに尋ねていって、見て初めて、色々知るというのも乙なものかな?

セリオ そうだな……自分の口で言うのは少し恥ずかしかったから、調べてもらおうと思ったんだが……

シルヴィア え? そ、そうなのか……ん~どうしようかな…?

メイン

KP では、シルヴィアさんはいつも通り、いや、いつも以上に念入りに支度をしていたため、調べ切る事ができなかったようだ。

シルヴィア 「えっと……リップはこれでいいかな…、あっ、上着こっちのほうがいいか? セリオは何色の服を着てくるかな…」
「って、ああっ! も、もうこんな時間か!
どうしよう、今から調べてみるか…? プットの弓矢…… …?」
「ん~……?」

KP コンコン、と、あなたの部屋のドアを叩くノックの音が響く。

シルヴィア 「はい! どうぞ入ってくれ」

セリオ 「失礼いたします」
「……ああ、シルヴィア……」 

シルヴィア 「……! セリオ……」
「ふふ、今日も素敵だね。コートがきまってるよ」

セリオ 「ありがとうございます……いえ、シルヴィアこそ、今日はまた一段と美しい……。
 落ち着いた色味の重ね着に、銀糸の髪と黄色が映えて……」
「よく似合っている。その唇の色は……先日新しく買ったものだね? 肌の色とよく馴染んでいるよ」

シルヴィア 「ありがとう。セリオ、キミに褒めてもらえると、こうして色々と考えたかいがあったと思うよ」
「そうだ。唇も……キミのことを思いながら塗ったんだ。気づいてくれて嬉しい」

セリオ 「それは、勿論……あなたの変化には、些細なものでもいつも私が一番に気付いていたいから……」 

シルヴィア 「ああ、私もいつもキミに一番に気付いてもらいたいから…ふふ、新しい服を買ったときなんかはキミに見せに行ったりしていたね」

セリオ 「そうか……。
 思い起こせば、ずっと前から貴方はそうやって、私の事を気にかけてくれていたんだな」 
「本当にありがとう、シルヴィア。
 今日も是非、良い物を共に見つけに行こう」

シルヴィア 「どうしてお礼なんて…、私こそいつも一緒に居てくれてありがとう。愛しているよ。
ああ、キミと私が…気に入るものが見つかるといいね」
「そうだ、アクセサリーショップについて…調べようと思ったんだが時間が足りなくてよくわからなかったんだ。
……どんなお店なんだ?」

セリオ 「え。あ、ああ、そうか、支度にそれだけ心を注いでいたから、調べる時間が無かったんだな。……わかった」 
「ただ、バスの時間が近い。移動しながら話をしようか」 

シルヴィア 「……? どうしたの、セリオ。顔が…赤い」
「失礼。熱……は、なさそうだが。無理はしないでね」
(首元に触れながら)

KP セリオは僅かに身を跳ねさせた後、咳払いをひとつ。

セリオ 「ん。んん……体調は万全だ。心配は要らないよ。
 行こう、シルヴィア」 

シルヴィア 「そう? ならよかった…。
うん、行こう」
腕に手を添えようとして…手袋をしていないのを見て手を繋ごうとします

セリオ 「おや……ふふ、よくお気付きで。流石だね。
 それでは、お手をどうぞ? シルヴィア」 

シルヴィア 「”あら、ありがとう。” ……ふふ、セリオの手だ」

セリオ 「そう珍しいものでも……いや、手袋を外した手は、眠る時にしか見せていなかったな」 

シルヴィア 「そうさ。ましてこうして手をつなぐ機会なんて……だから今日つなぐ」

セリオ 「ふふ、それもそうだ。貴方にこうして触れられる絶好の機会だな。
 しっかりと、繋がせていただこう」

KP セリオはそう言って、シルヴィアさんの指に自身の指を絡める。

シルヴィア おや、大胆だな。私もしっかりガッチリ、つなごう。
はは、リップを褒めてもらえたのはいいが、気軽にキスがしづらいのが難だな

KP あなた方の絆と同じくらい、しっかりと手を繋ぎ合って、外へと繰り出す。
30分ほどバスに揺られていれば、アクセサリーショップに到着するだろう。

セリオ 「それで……『プットの弓矢』についてだったね」

シルヴィア 「うん、教えてほしい」

セリオ 「まず、基本的な情報として……出来たばかりだが、かなり評判のいいアクセサリーショップのようだ」 

シルヴィア うんうんと頷きながら聞いている

セリオ 「ただ、評判のいいアクセサリーショップならごまんとあるだろう?
 そこで調べてみたところ、その中に少し不思議な噂があるのを発見したんだ」
「その話をしている人は極少数なんだが、その、」

シルヴィア 「不思議な噂? うん…」

セリオ 「『恋人や友人』、『相棒』というような関係性で訪れた人間が、
『オリジナルアクセサリーを販売してもらった』という話をしていて、だね……」 

シルヴィア 「こいびと…」
「な、なるほどな…… そ、そうか、それは興味深いな」
「……それで行きたいと言ってくれたんだね」

セリオ 「……そういう、ことになるね」 

シルヴィア 「嬉しいよ。ふふ、そうか先程は照れていたんだね」
「……ありがとう。私のかわいいひと」

セリオ 「む……。どういたしまして……?」

シルヴィア 「ふふ。俄然、楽しみになったね」

セリオ 「くっ……」 
「……ああ、楽しみだよ、とても」

KP そうしてあなたたちはアクセサリーショップ「プットの弓矢」へと赴くことだろう。
外装は周囲に溶け込む自然なものであり、違和感は覚えない。

シルヴィア 「……ここが、プットの弓矢か」

セリオ 「ああ、ここだな。中々賑わっていそうだ……」 

KP セリオは、あなたの手を握る力を僅かに強める。
二人して、店内に入っていくことだろう。
 
【アクセサリーショップにて】
 
店内には穏やかな音楽が流れている落ち着いた場所だ。
また、様々な年代の人がおり、年齢層はかなり広いのであろうと思う。

店員 「何かお探しですか?」

KP そう言って、ひとりの女性店員が近づいてきた。
彼女はにこやかに微笑んでいる。
【アイデア】もしくは【人類学】を振ることができます。

雑談

193 はわ… 更に美しく…していただいている…

メイン

シルヴィア CCB<=65 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=65) > 9 > スペシャル

雑談

KP さすがにアレだったので……ぬりなおしました……

セリオ 冴え渡っているな

シルヴィア いやいやいや、ああペンダントが
うん、いい出目だ!

メイン

KP では、シルヴィアさんは、この女性がどこか人間味に欠けていると思うことだろう。
恐怖は感じないが、違和感がある。
セリオは当たり障りのない答えを返している。

シルヴィア 「ああ、実は彼と揃いのものを、……?」

セリオ CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 24 > 成功
「?」(シルヴィアも気付いたか……?)
ちら、と様子をうかがっている。

KP そんなとき、ふと店内が暗くなった。

シルヴィア 「……」控えめにうなずく…… おや

KP 瞬きを1回するうちに、その停電はおさまる。
しかし、そこには誰もいなかった。
セリオと自分、そして先ほどまで話していた女性店員だけがそこにはいる。

セリオ 「シルヴィア、大丈夫か、……おや?」

シルヴィア 「ん、停電…? いや、あれ…?」
「……人が居なくなっている?」

セリオ 「どうやらそのようだ。
 我々ふたりと……彼女を残して」

KP シルヴィアさんとセリオが困惑していると、女性店員は深々とお辞儀をした。

店員 「……突然申し訳ありません」
「お話したかったことがあったのです」
「まず、私の名前は『クピド』。人型の人工知能です」
「あなたがたには『強い絆がある』と思いました。だから強引にお連れしてしまって」
「……私には、知りたいことがあるのです」

KP そう言って彼女は、困ったように微笑んだ。

シルヴィア 「あ、ああ… いや待て待て…」
「話がしたいのは分かった……。構わないんだが」
「……ここは一体? キミが連れてきたのか?」

雑談

シルヴィア 再放送になってしまうかもだが…
やめたほうがいいだろうか…?

セリオ いや、こちらはあちらとはまた違うから構わないよ。

メイン

セリオ (人工知能……? 人間にしか見えない。よく出来ているな……)

雑談

シルヴィア そうなのか。ふむ、じゃあ色々聞いてみよう!

メイン

クピド 「そうですね……結界の中、と言えばわかるでしょうか」
「もし分かりづらいのであれば、白昼夢と捉えてくださって構いません」

シルヴィア 「結界、白昼夢…… ああ、いや」
「なるほど、そういったことには覚えがある。おそらく」

セリオ 「そうだな。……我々は、以前にも似た状況を経験したことがあります」 

クピド 「そうですか。ならば話は早いですね」

シルヴィア 「うん。そうかもしれないな。
……しかし、『強い絆』か。ふふ、嬉しいな」
セリオの方を見て微笑む

セリオ 「ええ。初めてお会いした他者からも認められるほどとは。
 改めて、自信が持てますね」

クピド 「それは良かったです」

シルヴィア 「まあ、確かにセリオのことは私が世界で一番愛しているからな」
「……それで、知りたいこと…とは、一体なんだろう?
私達に答えられることだろうか」

雑談

セリオ どや顔可愛い

メイン

クピド 「私はヒトに造られました。
 しかし、感情や絆を理解することが出来ず、廃棄された人工知能です」

雑談

シルヴィア ん!? ふふ…ありがとう

メイン

クピド 「やはり、あなたたちからは『強い絆』を感じる。
 そんなあなたたちに、聞きたいことがあります」
「私は、あなたたちの内面に触れたい」
「あなたたちの持っている感情を知りたい」
「でも、無理強いはしません。帰りたくなったらいつでも帰ってくれて結構です」
「私は、あなたたちに危害を与えるという意図でここに連れてきたわけではありません」
「教えてくれるのであれば、私からも何かお礼を差し上げますので……」

KP ゆっくりとそう言うと、クピドはあなた方をじっと見つめた。

シルヴィア 「内面や感情か……。ううん、断る理由などは特にないが…」
「なかなか難しいぞ、その…それを教えるというのは?」

クピド 「そうですね。私にいちから説明して、お話をしていただくわけではありません」
「まず、協力してくれた方々には、お礼として指輪を差し上げております」
「その指輪の『材料』となる想いを集めながら、あなたたちの『絆』を見せてほしいのです」
「そうすれば、私も感情を知る事が出来る気がします」

シルヴィア 「指輪……いいね、素敵だな」
「セリオ、どうだろう?」

セリオ 「なるほど……」
「ああ、我々にとっても、益になることだな」

シルヴィア 「ふふ、そう思うよね? よかった。…それでは」
「協力しよう。クピド、キミ自身のためにも、最大限努力する」

セリオ 「私たち二人で、出来る事ならば何でもいたしましょう」

クピド 「ありがとうございます」

KP 彼女は少し微笑み、そしてまた深々とお辞儀をする。

クピド 「星と海と花の狭間で、あなたたちの絆の欠片を手にできることを祈っています」
「それでは、二人とも、ゆっくりと目を瞑ってください」

シルヴィア 「目を? ……ああ、わかった」
改めてセリオと手をつなぎながら

セリオ 「はい」
しっかりと繋ぎ直す 

KP 次に目を開けたとき、そこは星空の中だった。
 
【第一の世界:星海(せいか)の道】
 
あなたたちは星の海の中を渡る電車の中にいた。
電車、というより汽車と言えばいいだろうか。
古めかしい、アンティーク調の座席にあなたたちはいつの間にか座っている。

シルヴィア 「……おや、ここは?」
「……セリオ?」

セリオ 「ん……」
「んん、星空が綺麗だ。ここは、汽車の中……か」 

シルヴィア 「ふふ…ああ、そうだね。さっきまではプットの弓矢にいたが……。
不思議なところだ」

セリオ 「これもクピドさんの力、と言ったところか」

KP あなたたちが状況を認識すると同時に、汽車の中にアナウンスが響く。
クピドの声だった。

クピド 『星海渡りの汽車へようこそ。ここでは、指輪に使う【石】を探してもらいます』
『どの石にするかを決める材料は用意しておりますので、ごゆっくりお過ごしください』
『石を決めたら窓を開けて、手を伸ばしてください。
 空に輝く星こそが、あなたたちの求める宝石なのです』

KP そう言ってアナウンスは終わる。

シルヴィア 「指輪の石か…… 面白そうだな」

セリオ 「ああ、このような場所で石選びをするとは思わなかったな」

シルヴィア 「うん。どんな石があるのかな……。とりあえず色々と探し回ってみようか」

情報

KP 探索可能箇所 【自分たちの座席、窓の外、隣の車両】

メイン

シルヴィア なるほど。私とセリオが座っている場所には何があるだろう…?

KP ◆自分たちの座席

気が付けば自分たちが座っていた座席である。
ゆったりとした木製のシートであり、座り心地が良い。
座面には暗い青色のクッションが敷いてある。

また、向かいには簡素な机のようなものがある。
そこには三段トレーに乗ったお菓子と、ポットになみなみと注がれた紅茶が入っているのがわかるだろう。
ここでは【目星】を振ることが出来ます。

シルヴィア 「おや、お菓子とお茶があるね」
目星を振ってみよう
CCB<=83 【目星】
Cthulhu : (1D100<=83) > 61 > 成功

KP ではシルヴィアさんは、クッションの下にメモが挟みこまれているのを見つける。

情報

KP ▼星海の汽車のメモ

『星は希望や永遠の生命の象徴であると言えるだろう。
 この世界の中で、希望というものは果たしてどのようなものなのだろうか。
 一皮剥いてしまえば絶望と狂気に満ちた世界の中で、
 他者との絆というものは唯一の希望となるのではないだろうか』

メイン

シルヴィア 「……メモだ」
「いいことが書いてある。
そう、絶望ばかりではないと思うけど……キミとの絆が希望だっていうのはすごくいいね」

セリオ 「そうだな、星も我々を結び付ける象徴だ。
 貴方と居れば、どんな場であっても絶望を抱くには至らない……
 だから、何処へでも行けるのだろうね」

シルヴィア 「今もこうして不思議な汽車に乗っているしね。
 一人だったら、やはり…少々恐れを抱いていたかもしれない。
 セリオ、君がいればこそだ。こうしてただこの先に何があるのか考えて、胸を高鳴らせることが出来るのは」

セリオ 「このような非現実的な場でも、はたまた自分ひとりでは見逃してしまいそうな些細な事でも、貴方とならば全てが輝いて見える」

シルヴィア 「おや? ならば私達の周りには輝ける星ばかりということだな。
 これは選ぶのに苦労しそうだ」

セリオ 「ふふ、その中でも一際輝く一等星がきっとあるはずだ。
 全天におけるシリウス、私にとってのシルヴィアのようにね」

シルヴィア 「ふふ。
 それなら私にだって覚えがあるぞ、私のそばで月よりも明るく輝く星さ。
 その名もセリオ・ギリェルメ・エストレーラ・ゲレイロだ」

雑談

シルヴィア よし、噛まずに言えたぞ!
す、ストレート過ぎたかな…

メイン

シルヴィア 「……なんてな」

セリオ 「はは、それこそ、照らしてくれる太陽がいてこそだよ、シルヴィア」 

KP 紅茶やお菓子は自由に飲み食いすることが出来るようだ。
セリオは笑いながらいつものようにカップに紅茶を注ぎ、シルヴィアさんに差し出した。
座席の情報は以上です。

シルヴィア 「む……、ふふ、ありがとう」
 紅茶を飲みながらお菓子を食べよう

セリオ 「お茶を楽しみながら、貴方と二人、星の海を渡る列車の旅……。
 これも中々、得難い経験だな」
ティーカップに口をつけつつ、嚙みしめるように頷く。

シルヴィア 「詩的だな…いやしかし、間違いない。
 この景色を一緒に見ることが出来たのがキミでよかった」
窓の外でも見ながら、しばらくともにティータイムだ。

情報

KP ◆窓の外

窓の外には夜空が広がっている。
手に届きそうな位置で煌めく星々は、本当に手が届きそうだ。
どこまでも続いている星空があなたたちを見つめている。

メイン

KP 【目星】を振る事ができます。

シルヴィア CCB<=83 【目星】
Cthulhu : (1D100<=83) > 15 > スペシャル

KP ではシルヴィアさんは、レールが無限に遠くまで続いていることに気が付くだろう。
また、手の届く位置に星はない。
窓を開けて、身を乗り出さなければいけないことがわかる。

シルヴィア 「ねえセリオ、この汽車はどこまで行くんだろうね。
 見たところレールはどこまでも続いているように見えるが…」
「ふふ、どこに行くなんて考えるのは野暮かな?
 ああ、いやでも。もしかしたら火星や水星なんかにたどり着くのかも」

セリオ 「いいね、このまま宇宙の果てまで行けそうだ」 

シルヴィア 「宇宙のはて? そこまで行ったら何をしようかな。
 なんでもいいか、キミとならなんでも楽しい」
「……そうだ、ダンスを踊るのがいいのかもしれない。
 回り続ける星々の中で」

セリオ 「それはいい! 本物の星たちに囲まれたダンスホール、なんて贅沢だろう」 

シルヴィア 「だろう? 楽しみだな…。先日の船上パーティのときも、楽しかった。
 もしかしたら私は…私達はすごく、ダンスが好きなのかもね」

セリオ 「ああ、あの舞踏会を経て以来、私もすっかりダンスが好きになってしまったよ。
 私とシルヴィアをこうして、より強く結び付けてくれたもののひとつが、ダンスだから尚更な」 

KP 窓の外の情報は以上です。

シルヴィア 「あの舞踏会は……特別。キミと私との特別な思い出だ。
 …ふふ、キミもこの所更にダンスのキレが増したように思えるよ」
うん。お茶もお菓子も楽しんで、周囲の状況もなんとなくわかった…かな?
「そろそろ隣の車両を見に行ってみようか?」

セリオ 「ああ、そうだな。ひとまず、ご馳走様でした」
「隣の車両には何があるだろう……?」
簡単にティーセットを脇に片付けてから、シルヴィアと再度手を繋いでいこう。

シルヴィア 「ごちそうさまでした。
 良い味だった。うちのシェフの腕には負けるが…」
ふふ、もちろん一緒に手をつないでいこう。
「普通ならここみたいに座席が並んでいるだけかもしれないが…
 なにせ普通じゃない場所だからな、何か面白いものがあるかもしれない」

情報

KP ◆隣の車両

車両には人はいない。
この空間にはあなたとセリオだけだ。
汽車の中には穏やかなオルゴールの音が流れており、穏やかな気分になる。

メイン

KP 【図書館】または【目星】をどうぞ。

シルヴィア CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 50 > 成功

KP では、シルヴィアさんはひとつの座席に一冊の本が置かれているのを発見する。
そこに書かれているのは、石言葉についてのもののようだ。

シルヴィア 「見て、セリオ。ここに本がある。……石言葉?」
手にとって見てみよう

セリオ 「なるほど、宝石を選ぶ上で参考になりそうだ」

情報

KP ▼石言葉の本

『石言葉というものがある。
それの意味を知り、自分を励ましてくれるお守りとして
 身に着けることで力が湧いてくることもあるだろう。

 ここでは代表的な宝石の石言葉を紹介する。

 ガーネット:友愛、忠実、真実
 アメジスト:誠実、高貴
 アクアマリン:勇気、幸せ、よろこび
 ダイアモンド:永遠の愛、純愛
 エメラルド:愛、健康
 ムーンストーン:純粋無垢
 真珠:富
 アレキサンドライト:秘めた想い、勇敢
 ルビー:情熱、威厳
 ペリドット:夫婦の幸福
 サファイア:慈愛
 トルマリン:安楽、心中の歓喜
 オパール:希望
 トパーズ:友情、潔白
 ラピスラズリ:永遠の誓い
 マラカイト:危険な愛情』

メイン

シルヴィア 「こんなに……そうか、石の種類だけ言葉もあるよね。
 それにしても迷ってしまうな」

セリオ 「ここには記載のない石たちにも名前と意味があると思うと、途方もない事だな。
 ああ、揃いのものではありたいが、石の種類はどうしようか。
 同じにするか、はたまた別のものにするか……」

シルヴィア 「石以外の…例えば石座やリングの部分の意匠が揃っているなら、別々の石でも素敵かもしれないね」

セリオ 「ふむ、それぞれの指輪を持っているのは世界でお互いただ一人だけという事か。それは素敵だな」

シルヴィア 「そう。まあこれだけを見て決めよという話でもないんじゃないかな?」
もうちょっといろいろ探して見ようかなという気持ち

KP 隣の車両、もとい、探索可能箇所の情報は以上ですね……

シルヴィア なるほど…? ならばセリオの言うとおりこの石の中から選んでみようという感じか

KP 本にはない石も、ご希望であれば星空の中にはあるかもしれない……?

シルヴィア なるほど……! 色々探してみよう!(リアルタイム検索
「ベタなところで言うと…お互いの誕生石か。
 私はルビーで、キミはタンザナイト…。悪くないけど…」

セリオ 「『悪くないけど』? 何か懸念があるかい?」

シルヴィア 「いや、キミの叡智を分けて貰ったり…逆に、私の愛をキミに捧げられるのはいいんだけど」
「ルビーはなんだか、キミ自身の色のような気がして…… キミの色を身に着けたい、ような…」

セリオ 「つまり……自分の誕生石を身に着ける、という事かな?」

シルヴィア 「うっ…それだと少し寂しい…ような」

セリオ 「そうだな、誕生石はベビーリングをそれぞれ持っている事だし……」 
「石を複数並べる、というのはどうだろう?」

シルヴィア 「並べる? そういうことも可能なのか」
「そうか、それなら……色々考えようがあるね」

セリオ 「そういう意匠のリングもあるだろうからな。
 結婚指輪としては向かないが……婚約指輪、としてなら、多少派手でもいいだろう」 

シルヴィア 「婚約……あ、ああそうだな」

セリオ 「……照れているのか? 可愛いな」

シルヴィア 「…なんだ、朝の仕返しか?
 …照れているよ」
「ふふ、でもそれ以上に嬉しい。ゆっくり考えよう。
 キミのルビーと……私は、どうだろう…」

雑談

シルヴィア ルビーはキミという事になった ああ、いやいや… うーん…

メイン

セリオ 「はは、立ち直りが早いな。流石だ。
 そうだな……瞳の色で揃えるならば、グレーダイヤモンドやムーンストーン……と言ったところか」

シルヴィア 「グレーダイアモンド…はの石言葉は力、あるがまま、強さ…か」
「それにしても……ダイアモンドやムーンストーンとは…
 すこし面映いな」
自分の目元に触れつつ

セリオ 「あえて石になぞらえるならばという話だがな。
 貴方の瞳は、どんな宝石にも喩えられないほど美しい……」 

シルヴィア 「……口がうまいな いや……ううん、ありがとう。
 キミにこの瞳が気に入ってもらえてよかった」
「私もキミの瞳が好きだ。炎のような、美しい花の花弁のような…
 そう、ガーネットやルビーのような。いつまでも見ていられる」
「ううん、見つめていたい」

セリオ 「ふふ、では見つめ合っているだけでもお互い幸せになれるという事だ」 

シルヴィア 「あはは、なんとも単純でお手軽な二人だな。私達は…」

セリオ 「誰よりも長くずっと一緒に居るのだから、当然といえば当然だな。
 似た者同士、違う部分も認め合って、惹かれ合ったのだから」

シルヴィア 「あ……う、うん……そうだな…」
「ふふ、それならやはりこの組み合わせが良いのかな? ルビーと、タンザナイトと、グレーダイアモンド…… この3つを入れた…」

雑談

シルヴィア 欲張りかな…!?

メイン

セリオ 「ああ、それがいい。タンザナイトの色はシルヴィアによく似合う色だから、尚更いいな」

シルヴィア 「深い青色……ふふ、ドレスにも選んだ色だ。ありがとう」

セリオ 「ええ、あのドレスも本当によく似合っているよ。デザインも色も、全てがシルヴィアにぴったりだ」
「さて、『石を決めたら窓を開けて、手を伸ばす』だったか……。
 早速やってみようか」

シルヴィア 「ああ、やってみよう。結構身を乗り出さないと届かないような感じがしたが……とどくかな?」

セリオ 「危険の無いように……頑張ってみるとしよう」

KP あなたたちはクピドに言われた通り、窓を開けて星へと手を伸ばす。

雑談

シルヴィア !?

メイン

KP 星だと思ったものは無数の宝石だった。
宝石箱の中身を撒いたような光景だ。
あなたたちの望んだ宝石も、そこにはあることだろう。
 
しかし星はかなり遠くにある。
あなたたちは手を取り、望んだ星へと手を伸ばすことだろう。
【DEX*5】をどうぞ。

シルヴィア DEXか… がんばるぞ
CCB<=(15*5) 【DEX】
Cthulhu : (1D100<=75) > 78 > 失敗
えーん!!!!!! ごめん…

雑談

シルヴィア もう!! 他の何を失敗しても大丈夫だがこれだけはだめだろ!

メイン

KP お、おしい! うーん、セリオ……? も振るのかな……
ただこれな……

セリオ CCB<=(11*5) 【DEX】
Cthulhu : (1D100<=55) > 74 > 失敗

KP うん。ではお二人とも。

雑談

シルヴィア ふふ… 出目が似てる

セリオ 私の出目があげられたらシルヴィアは成功だったのにな……くう

メイン

シルヴィア ああ、な、なんだ…?(こわいよかん)

KP あなた方は、指先を宝石の端で傷つけてしまう。
その時ふと、冷たい恐怖を感じた。

シルヴィア 「痛っ… …!?」

KP それは、この空間がどこまでも続くということへの恐怖なのかもしれない。
あるいは、今は考えられなくとも、横にいる大切な人と、いつか離れ離れになるかもしれないという恐怖かもしれない。

SANc 1d2/1d3+1

シルヴィア CCB<=69 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=69) > 39 > 成功
1d2
Cthulhu : (1D2) > 2

セリオ CCB<=84 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=84) > 92 > 失敗
1d3+1
Cthulhu : (1D3+1) > 3[3]+1 > 4

雑談

シルヴィア わーーーー さいだいち…

メイン

system [ セリオ ] SAN : 84 → 80

雑談

system [ シルヴィア ] SAN : 69 → 67

セリオ 出目は正直(???)

メイン

シルヴィア 「……っ」

雑談

シルヴィア ふふ…… 私もキミと離れる未来なんて、想像したくないよ

メイン

セリオ 「シルヴィア……」
宝石を手にしていない方の手で、そっとかき抱く。 

シルヴィア 「セリオ… …!」
それに気がついて確りと抱き締め返す。宝石を持った手は胸に

KP 瞬間、くるりと視界が回転する。
気が付けば、あなたたちは汽車の窓から身を投げ出していた。
色とりどりの宝石がちりばめられた夜空の中を、あなたたちは抱き締め合って落ちていく。
しかしそれは、怖くはなかった。

シルヴィア 「……! 落ちて…」

セリオ 「……大丈夫だ。貴方と一緒ならば、夜空を彩る流星にだってなれる」 

シルヴィア 「……そうか、キミと…」
「一緒なら、どこにでも行けるんだった。世界の彼方、宇宙の果て、天国でも地獄へでも、どこまでだって」

セリオ 「ああ、何も恐れる必要はない。
 ……何処までも一緒だ、シルヴィア」

シルヴィア 「もう何も怖くないよ。愛してる…セリオ! キミが一緒だから!」

セリオ 「落ちる時も昇りゆく時も、シルヴィアを愛し続けよう……!」 

KP 何処へ落ちていくのか、何処まで落ちていくのか。
何も分からない。

それでも、お互いの存在だけは確かにそこに認め合い、言葉の限りを尽くし合う。
どこまでも落ちていく、二人の行き先は……

雑談

KP また、明日!!

シルヴィア ふふふふふふ
なるほど!
そうですね、明日…!
ニジハン!

KP 今晩はこれにてセーブとさせていただきます!
明日……まあ今日ですが……へへ……
次回もよろしくお願いいたします!

193 了解です! 遅くまでありがとうございました!!
これを言うのもあれですが、お早めに休んでくださいませ…!
はい、次回もよろしくお願いいたします!
おやすみなさい!

KP 速攻寝ます!
あと足並みを(なるべく)揃えるために、次回は水底の間から進めますね!
藺草さんとシルヴィアさんも遅くまで本当にお疲れ様でした。
おやすみなさいませ!

193 水底から! 了解です!
お疲れさまです~!!

メイン

KP  
【第二の世界:海花(うみばな)の底】
 
ざぶん、とあなたたちは何か冷たいものの中に沈み込んでいく。
目を開けばそこは青い世界だった。
海だ。海の底だった。
しかし、呼吸は苦しくはない。
自分の吐き出した空気はふわふわと泡のリングとなり、上へ上へと昇っていく。

シルヴィア 「つめた……! う、水……!」
「………? あれ、苦しくない?」

セリオ 「っ!? ……本当だ……。
 どうなっているんだ……?」 

シルヴィア 「……っふふふ、面白いなセリオ。
 海の底で呼吸をしているなんて」
「わー、わ、わ…」 声の出し方を変えて、泡の変化を見ている。

セリオ 「ふふ……本当に。
 空の上から海底へ、何処でも貴方となら生きていられるのだな」
可愛いな、と思いながら愛おしそうに眺めている 

シルヴィア 「……」
「なあセリオ、こっちに来て」
といいつつ自分の方から近づいていく

セリオ 「うん?」
勢いよくぶつかってしまわない様に、こちらからもそっと歩み寄ろう。

シルヴィア 十分にセリオの顔に顔を近づけて、
「なにか喋ってみてくれ」

セリオ 「シルヴィア、我が最愛の人……?」

シルヴィア セリオの唇から零れた泡をぱくり、と食べる
「……やっぱり味はしないな。
 …ありがとう、私もキミを誰よりも愛してる」

セリオ 「はは……本当に可愛いな。私の恋人、愛する人は」
ぎゅっと抱き寄せて、額と額をくっつけて微笑む。 

KP そんなあなたたちに、声が聞こえた。

クピド 『海花の底へようこそ。ここでは、「どの指に指輪をはめるか」を選んでもらいます』
『指によって意味があるのをご存じですか? ここで採寸もしてしまいましょう』
『決めたら泡を呼んでください。声に出して呼べばすぐに彼らは来てくれますから』
『……少しいたずら好きなのが玉にきずですけど……』
『ああ、呼吸の心配も会話の心配もしないでくださいね。
 海の底に見えるだけなのですから』

KP クピドの声がそう告げると、ゆるりゆるりと輪っか状になった泡が周囲を泳ぎ回るのが見える。
それはまるで指輪のようだ。

情報

KP 探索可能箇所 【泡、貝殻、水底の渦】

メイン

シルヴィア 「……なんだ。ただそう見えてるだけ、か」

セリオ 「そう錯覚できるからこそ楽しめる、高等な遊戯だな。
 見かけだけとは思えない、精巧な造りだ……言われなければ分からなかっただろうな」 

シルヴィア 「……こうやって話しているのと連動して、現れる泡…どうやってるんだろう」
「ほら、キミの喋り方と私の喋り方で、湧き出る泡もちょっとだけ違う。
 キミの口から溢れる泡が、愛らしくて好きだな」

セリオ 「声質や音の高低、抑揚、リズムで変動させて……
 魔術とはいえ、意外と機械的な仕組みなのかもしれないな」
「愛らしい? ふふ、貴方には敵わないよ」
「シルヴィアがどれだけ素敵か、という事にかけては、貴方以上に私が知っているのだからね。
 貴方から発せられる言葉、態度、与えられるもの、全てが愛おしいよ」 

シルヴィア 「そ、そういう照れることを……照れながら言うんじゃない。
 嬉しいけれど…」

セリオ 「恥ずかしくとも、言葉に出さずにはいられないんだ」

シルヴィア 「ふふ。難儀な性分だな。……私には都合がいい。」
「さて……泡がそのあたりをふわふわと泳いでいたね。
 彼らが、あとで採寸してくれる泡…かな?」

セリオ 「そうだな、はめる指を決めてから呼ぶのだったか……
 それこそ、どういう仕組みで測るのだろうな」 

情報

KP ◆泡

様々な色をした泡のリングだ。
それはシルヴィアさんたちが手を伸ばしても、ふわふわと逃げていく。
その光景は魚が泳ぐようにも見える。
泡を追いかけるように上を見上げれば、深い青から淡い青色へとグラデーションしているのが見えるだろう。

メイン

KP 【幸運】もしくは【DEX*5】をどうぞ。

シルヴィア CCB<=(15*5) 【DEX】
Cthulhu : (1D100<=75) > 17 > 成功

雑談

シルヴィア ふう、よかった。

セリオ よし。いい出目だ。

メイン

KP ではシルヴィアさんは、ひとつの泡が追いかけていた何かのメモをつかみ取ることが出来る。

情報

KP ▼海花のメモ

『海は死を象徴するものであり、それと同時に生命の源とも言える。
 生と死は表裏一体という意味なのかもしれない。
 生も死も、うつろいやすいものだ。
 人の人生というものは儚いが、そのあとに残る絆も存在する』

メイン

シルヴィア 「メモだ。何かしらのヒント? …なのだろうか」
「海か……。私達の家は海からは少し離れているが。
 もう少し暖かくなったら、海に行くのもいいかもしれないね」

セリオ 「死してなお残るもの……絆を、指輪として形にするという事なのだろうか。
 生まれてすぐにバースデーリングをもらうように、指輪も生と死、人生に通ずるものがあるものだから」
「海……いいな。海は好きだ。
 本物の海を地上で見たくなったな」

シルヴィア 「なるほど、指輪にしてしまえば… 灰になってしまうこともないだろうしね。
 セリオ、キミはいろいろ詳しいな」
「色々と学んでいたし…そもそも頭がいいものな
 自慢の…恋人だ」

セリオ 「ありがとう……。いつでも貴方の傍にいて恥ずかしくない私でありたくてね。
 愛する人の誇りである事が、何よりも誇らしいよ」 

シルヴィア 「ふふ、自信を持ち給え。オルフリード令嬢のお墨付きだぞ。…なんてね。
 いつも私が教えてもらってばかりだものな」
「キミは魚も好きだものね。
 海沿いにならいい魚料理の店もありそうだ。今度調べて、二人で行こう」

セリオ 「ああ、またひとつ楽しみが増えた。
 春が待ち遠しいな。貴方と過ごしていれば、きっとあっという間なのだろうが」 

シルヴィア 「それも少し残念な気はするけどね。
 でもそうか。春はまた来るね。
 来年も、再来年もその先も…… キミといろんな季節を、何度でも過ごしたい」
「冬の間だって、楽しもう。キミとならなにをしていたって最高だ。
 寒いのはもちろん、少し嫌だが…」
「あはは、それでもまだずっと先の未来が待ち遠しいな…」

セリオ 「愛する人と過ごす時間は楽しくて過ぎるのも早いからな……。
 貴方の隣で、いつまでも季節を、時の流れを感じていたい」
「共に未来を歩み、築いて行ける事に、改めて感謝しよう。
 ありがとう、シルヴィア。愛している……」

手を取り引き寄せてから抱き締めて、耳元でそっと囁く。 

シルヴィア 「……私だって、ン…!?」
「な…なんだ…? いや、嬉しいけど…」
「今日は素直な日だな。
 うん、私も… 愛してる」
耳元で囁いてから、耳たぶにちゅっと口づけをする。
なんだかすごく穏やかな顔をしてるな。
頬と頬をくっつけてから離れる。

セリオ 穏やかな時間だな……。
そっと腕の力を緩めて、改めて手を繋ごう。 

シルヴィア こちらからもつなぎ直す。
ああ…どっかの時空とは大違いだ。

きょろ…として貝殻を見つける。
「あれは……随分大きな貝殻だな?」
手を引いて貝殻を見に行く。

セリオ 「ああ……こんなに大きいものは初めてだ」
導かれるままついて行こう。

情報

KP ◆貝殻

シルヴィアさんやセリオの背丈ほどもある大きな貝殻だ。
貝殻の中を覗けば、ふかふかとしたクッションが敷いてあるのがわかる。

中に寝転がって天井を見上げれば、そこには様々なことが書かれていた。
それは今まであなたたちが発した、お互いへの言葉だ。
それらがすべて繋がりあい、模様のようになっている。

メイン

シルヴィア 「クッションが敷いてある。さしずめ貝殻のベッドというところか…」もふもふしながら。
「寝転がれそうだ、ねえセリオ」
先に腰掛けてセリオの手を引っ張る

セリオ 「本当だ。これは上質なクッションだな」
ふか……ふか……と空いている手で感触を確かめる。
「ああ、では……」
シルヴィアの肩に手を回して抱き寄せ、そのままゆっくりと倒れる。
腕枕の要領で、より体と体がくっつくようにして。

シルヴィア 「わ……ふふ、キミってば大胆だな」
倒れ込んだあとに向き合うようにして横になる。
正直に言うと内心ドキドキしている。

セリオ 「時には大胆に攻めるのもいいものだろう?」
シルヴィアの染まる頬を指でつっつきながらくすくすと笑う。

シルヴィア 「う…… からかってるな?」
「……でも、そうだね。
 普段のキミの可愛いところも好きだし、今の…ちょっとだけ意地悪なところも大好きさ」

セリオ 「どんな私だって愛してくれるんだろう?
 本当に、愛おしい人だ……」
頬をする、と撫でた後、そっと手に触れて微笑む。 

シルヴィア 「もちろん! 愛しているさ。
 ……ん…… くすぐったい」
手を握り返して、ほほえみ返したあとに、ふと天井を見上げる。

セリオ つられて天井を見る。
「これは……」 
「シルヴィアと交わした、言葉たち……?」

シルヴィア 「ああ、先程までのものも、書いてあるね。
 こうして文字で見ると…照れくさいが。
 キミから貰った言葉もこのようにして見るのはいいな」
「キミはいつも言葉を尽くしてくれる。
 その全てをこんなふうに全部残しておけたら…」
(今度から合間合間に日記に書こうかな
 いや、ボイスレコーダー?)

セリオ 「そんなにまじまじと読み込まれると恥ずかしいな……」 

KP なんなら写真が撮れるんじゃないですかね……?

シルヴィア その手があったか!
端末を取り出して写真を取る!
「誰がこのようにして書いてくれたのかはわからないが…。
 せっかくだ、写真を撮っておこう」

セリオ 「え、ええ……記録に残すのか?」

シルヴィア 「そうしようかな…って。
 だめかな?」

セリオ 「だめ、じゃないが……それなら私も……」
文字を撮りつつ、楽しそうにしているシルヴィアの横顔を撮ることにしよう

KP カシャ、カシャ、と軽快なシャッター音が響く。
それぞれの端末に、記録が収められていった。

シルヴィア 「……おや、キミも撮影を… って、え? ど、どうして私を撮影しているんだ」

セリオ 「うん? ああ……とても楽しそうにしていて可愛かったのでね。記録に残しておこうかと」 

シルヴィア 「………! それなら、私だってキミを撮るぞ!
 …海の中にいる写真なんて、そう撮れないからな」

セリオ 「貝殻のベッドに横たわる事も無いな」

背面に貝殻が写り込むようにシルヴィアを引き寄せて、二人で写ろうとする。

シルヴィア 「……わっ… ……確かに」
とっさのことだが、セリオに抱き寄せられたあとは、写真のフレームに収まるようにセリオに顔を寄せる。

セリオ 「3,2,1……」
シルヴィアの準備が整うように、ゆっくりと数え下ろしてボタンを押した。

シルヴィア 1……のタイミングでセリオの方を向いて、頬に口づける。ちょうど唇が触れるタイミングで、シャッターが下りればいい

セリオ 「!」 

KP ちゅっ、とシルヴィアさんの唇が寄せられたのと、シャッター音が響いたのはほぼ同時だった。

シルヴィア 「……ふふ、撮れたかな」画面を覗き込んで見る

セリオ 「本当に貴方は……可愛い事しかできないのか?」
画面を恥ずかしそうに見つめる。
シルヴィアの端正な横顔が、その唇が自分の頬に寄せられている光景が収められている……。

シルヴィア 「よかった、きれいに撮れている。……キミも可愛い顔をしているよ」
さっきのは撮影用のキスだったから、今度は愛情のキスを何度か頬や顎に落とす。
ちゅ、ちゅ、ちゅ…っとな。

セリオ 「ん、……ふふ、私にもお返しをさせてくれ」
額、鼻先、唇……と啄むようにキスを返す。 

シルヴィア 「ふ……くすぐったい。…ん」
唇にされたときだけ、ちゅうっと唇を吸う。
悪戯のつもり。

セリオ 「んちゅ、……ふ、」
愛おしそうに見つめて、指でシルヴィアの濡れた唇を軽くなぞる。 

雑談

シルヴィア ふふ、向こうの私達が動けないとなると、こちらもなんとなくいちゃつきたくなってくるな。

セリオ どうにもあちらが長くなって、待たされそうだからな……?

メイン

シルヴィア 「……やはりキスにも。慣れてきたね、お互い。以前は恥ずかしさに目を閉じてしまうから、歯がぶつかったり、その前に額同士が触れてしまったり…アレもアレで面白かったな」
唇をそういうふうに触られると流石にな…。
ぞわぞわとしたものを感じながらキミを見るよ。

セリオ 「はは、思い出すと少し恥ずかしいが……
 初々しかった時も、今も、貴方とのキスが幸せである事に変わりは無いよ」
より近くに抱き寄せ、唇と唇が触れ合うか触れ合わないかの距離で囁く。

シルヴィア 「そうか、幸せか……私もだよ。
 キミとのキスは…特別だ」
会話中に感じられる吐息がくすぐったくてわらってしまう。自分から唇を合わせて、セリオの上唇を喰む。

セリオ 「ん、んむ、ちゅ……は、……」
吐息が混ざり合って熱い。
唇を重ね合わせ、舌先でシルヴィアの唇をぺろ、と舐めとる。 

シルヴィア しばらくされるがままにしていたが、そのうち舌を絡める。舌をこすり合わせ、ぬめる感触を楽しむ。

セリオ 「っふ、……んぅ……」

唾液が混ざり合い、ざらつく舌が触れ合う度にぼんやりと甘い痺れが脳を駆け巡った。

シルヴィア 「んぁ… ちゅ…」

これは……とおもいつつ、キスに溺れる。
上顎をなめられ、歯列をなぞり、舌を吸われ、舌を甘噛する。

セリオ 「……っは、……まずい、な……。
 のまれて、しまいそう、だ……」

呼吸を整えながら、目を細める。

シルヴィア 「おやおや…可愛くなってきたな。
 ちゅ…、……のまれて仕舞っても構わないが、ん?」

キスをしながら、頬や首を撫でる。

セリオ 「こ、こら……煽るんじゃない……」 
「……続きは、自室のベッドで、な?」 

シルヴィア 「!」
「………わかった」

セリオ 「お預けを食らわせる分、たっぷり可愛がって差し上げよう」 

シルヴィア 「そ…そういう意味では…。
 い、いや…うん。待ってる」

セリオ 「ふふ、今日は一日中楽しめそうだ」
頬をするりと撫でてから微笑む。

シルヴィア 「むぐぐ…」
「う、きょ、今日は負けないぞ!」

セリオ 「別に勝負ではないんだが……
 ふふ、そのつもりなら、勝たせてもらおうか」 

シルヴィア (くっ……いろいろしみゅれーとしておかなければ…)

雑談

セリオ かわいい(かわいい……)

メイン

シルヴィア 「……あ、そうだ。渦だ。
 向こうの方に確か… 水の渦があったな」

セリオ 「ああ、見に行ってみようか」
しっかりと手を繋ぎ直して行こう。

KP ◆水底の渦

水底には竜巻のような渦があるのがわかる。
近寄ってみれば、それの中には無数の文字が踊っていた。

【目星】もしくは【図書館】をどうぞ。

シルヴィア CCB<=83 【目星】
Cthulhu : (1D100<=83) > 34 > 成功

KP ではシルヴィアさんは、渦の中で踊る文字を繋ぎ合わせることが出来る。
どうやらそれは、「指輪をはめる指ごとの意味」についての記述のようだ。

情報

KP ▼渦中の文字

『小指:左手「願いを叶える」、右手「魅力を引き出す」
 薬指:左手「絆を深める」、右手「心を落ち着かせる」
 中指:左手「ひらめきをもたらす」、右手「行動力をつける」
 人差指:左手「自分を導く」、右手「集中力を高める」
 親指:左手「信念を貫く」、右手「リーダーシップを発揮する」』

メイン

シルヴィア 「おや……指輪をはめる指ごとの意味…か」
「…ふむ…しかし……なるほど。いやでも…」

セリオ 「他の指にはこのような意味があったんだな……。
 当然、貴方とならば薬指にはめるものだと思っていた」

シルヴィア 「……! うん、もちろん。
 私もそう思っていた…」

セリオ 「ふふ、助言されるまでも無かったという事か。
 それならば、決まりだな」 

シルヴィア 「ああ、私とセリオは、左の薬指に指輪をつけるぞ!」

KP あなたたちはクピドに言われていた通り、泡へと呼びかける。
ふわりと近づいてきた泡は、どの指につけるかを問いかけるように周囲をふわふわと漂う。
しかし、手を近づければ逃げてしまう。
いたずら好きな、子供のような動きだった。
【DEX*5】もしくは【アイデア】をどうぞ。

シルヴィア CCB<=(15*5) 【DEX】
Cthulhu : (1D100<=75) > 54 > 成功

セリオ CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 3 > 決定的成功/スペシャル
わ……

シルヴィア すごい!
くりちけ! くりちけだろ?!

KP なんでだ…… クリチケ、どうぞ……?

system [ セリオ ] C-ticket : 0 → 1

KP では、シルヴィアさんもセリオも、泡を捕まえて指にはめることが出来る。
それはするりと形を変え、二人の指におさまる。
じんわりとした暖かさが指に伝わった。
それはまるで、あなたたちの絆の証のようにも見えた。

シルヴィア 「捕まえた! ……おや?」

セリオ 「この、いたずらっ子め。……お、」 
「あたたかい……」 

シルヴィア 「ああ、これが……私達の…」
嬉しそうに見つめる

KP そして、気付けば二人の指には銀色の指輪がはまっていた。
その指輪には、あなたたちが空からつかみとった宝石……ルビー、タンザナイト、グレーダイアモンドがあしらわれている。

シルヴィア 「さっき掴んだ、宝石だ……。
 セリオ、キミのと同じだね」

セリオ 「ええ、思ったよりも派手過ぎない……
 中々使い勝手の良さそうなデザインだ」 

KP そして指輪を確認した途端、ふわりとあなたたちは海底の渦に飲まれる。

シルヴィア 「わ…!」あわててセリオにしがみつく

セリオ 「シルヴィア……!」
ぎゅっと抱き寄せ、しっかりと抱き締める。 

シルヴィア 「セリオ…」
どこにたどり着くのかわからないが、こうして抱きついていればはぐれない!

KP 二人の誓い通り、二人はどこまでも行ける。
ましてや、この場で絆の欠片を手にしたあなたたちであれば、渦の最中にいようとも恐れはなかった。
泡沫に混じり、踊るように浮上していく。
そのままあなたたちは、渦に飲まれ、海の上へと運ばれていった。
 
【第三の世界:花灯(はなあかり)の中】
 
気が付けば、そこは向日葵畑の中だった。

雑談

KP こちらもセーブで……足並み揃えていただきありがとうございました。
おやすみなさいませ!

193 いえー! とんでもない!
こちらもまたあさって! よろしくおねがいします!

おやすみなさい!

メイン

KP 向日葵畑の中、あなたたちは立ちすくんでいる。一面の黄色。
しかし、空は暗い。
夜空と、遠くには海が見える中で、向日葵の花だけが仄かに光を内包している。
そんな光景を見つめるあなたたちに、声が聞こえる。

クピド 『花灯の中へようこそ。
 ここでは、指輪にする刻印を選んでもらいます』
『刻印の意味に関しては花が教えてくれるでしょう』
『もし決まったら花を摘んでくださいね』
『ここが終われば、指輪の材料集めは終わりとなります。
 どうぞ悔いのないように』

KP それだけ言って、声は消える。
後に残されたのはあなたたちと、風に揺れる花だけだ。

シルヴィア 「刻印、か。これにも意味があるんだね」
「良い意味の刻印がいいな。キミと私の未来を祝福してくれるような」

セリオ 「そうだな、私たちの指輪へ刻むに相応しい刻印を探してみよう」 

情報

KP 探索可能箇所 【花、ガゼボ、砂浜】

メイン

シルヴィア 「花にたずねてみるとはまた……、不思議な話だが…どうだろう?
早速聞いてみようか」

情報

KP ◆花

見渡す限りの向日葵の花だ。
どれもほんのりと内側から光を放っているのが幻想的だ。
どうやらそれは本物の向日葵ではなく、精巧な硝子細工のようだ。

メイン

KP 【目星】をどうぞ。

シルヴィア CCB<=83 【目星】
Cthulhu : (1D100<=83) > 60 > 成功
「きれいなガラス細工だな。
 しかもこんなにいっぱい……不思議な場所だね」

セリオ 「ああ。この旅路で見つけたものはどれも幻想的だったが……こちらもまったく引けを取らないな」

KP シルヴィアさんは、ひとつの花につきひとつ、葉の部分に言葉が刻まれているのがわかる。
同じ言葉が刻まれている花もある。
花に書かれているのは、次のような言葉だ。

情報

KP ▼花に書かれた言葉

『Tamquam alter idem : 分身のように』
『Utraque unum : ふたりでひとつ』
『Totus tuus : あなたにすべてを捧げる』
『Deus nos iunxit : 神が私たちを結びつけた』
『Vade mecum : ともに進もう』
『Pactum serva : 信頼し続ける』

メイン

シルヴィア 「うん、いい言葉だね……。いずれも、私達にピッタリだ」
「私達は分身のように、ともにあるし、二人でなければ一つにはとても足りない。私という存在は全てキミのものだし、キミの全ては私のものだ」

セリオ 「はは……本当だ。
 どれも相応しすぎて、逆に選ぶのに苦心しそうだな、これは」

シルヴィア 「ああ、少し考えながら…… おや、あちらに小屋もあるよ。
 覗いてみよう」 セリオの腕を引きながら

KP こちらももし、他にこういう言葉が刻みたい、というものがあれば準備いたします

セリオ 「ああ、行ってみよう」

情報

KP ◆ガゼボ

花畑の外れにあるガゼボだ。
読みかけのものらしき本がおいてあり、その横にはグラスとレモン水の入ったウォーターサーバーがおいてある。

メイン

KP 本には【図書館】を振ることが出来ます。

シルヴィア 言葉について、了解した。
よし、図書館だ!
CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 22 > 成功
ウォーターサーバーか…… ちょっと今風なものが現れたな

KP シルヴィアさんは、本のなかに一枚の紙が入っていることがわかるだろう。

情報

KP ▼花灯のメモ

『花は生命力の象徴であると言える。
 また、向日葵の花は太陽を追いかける性質があることから、
 「あなたを見つめる」などの花言葉がある。
 それ以外にも情熱や崇拝などという花言葉があるが、
 紫の向日葵の花言葉は「悲哀」である。』

メイン

シルヴィア 「紫のひまわり…そんな物があるのか」

セリオ 「ああ、知らなかった……」 
「庭師がどこまで気にしているかは知らないが、この花言葉では……
 屋敷の庭園に植えるのは、少々遠慮したいものだな」

シルヴィア 「ああ、植えるとしても黄色いひまわりだな。
少しかわいそうでもあるが」

セリオ 「そうだな……物に意味を込めるのは、いつだって人間だけだものな」 
「もちろん、悪い事ばかりではないが」 

シルヴィア 「……そうだね。こうして、物を通して思いを伝え合うことが出来るし」
指輪を見ながら
「しかし、誰がこの本を読んでいたのだろう。誰かが住んでいるのかな」

セリオ 「言われてみれば、そうだな。
 どの世界でもメモが用意されていた事だし……クピドさん、だろうか?」 

シルヴィア 「へえ……そうかも知れないな。
 もう随分と、人間らしいように思えるな。このレモンの入った水なんかは…」

セリオ 「そうだな。感情が理解できないなりに、行動をなぞって努力したんだろう」
「彼女は廃棄された……と言っていた。
 きっと、そこに何か思う事があったからこそ、こうして人の感情に触れようとしているのだろうな」 

シルヴィア 「そうか……彼女の助けに慣れているといいが。
こうして素敵なものを見せてもらっているからにはね」
「彼女は……ここから海を眺めていたのかな」

セリオ 「ああ、気に入りの場所だったのかもしれない。
 本を読みながら、ゆっくりと時間を過ごしていたんだろうな」

シルヴィア 「……想像すると、すごくいいな。今は夜だけれど…… 真昼の景色もすごく美しいに違いないような気がするよ」
「……私も昔は、キミを屋敷の窓から見ているのが好きだった。」
「そのうち、キミと一緒にキミの父上に剣を習うようになってその機会は減ったが…」
「その頃から考えると、キミとこうしてこんな不思議な場所を冒険しているのが夢のようだな」

セリオ 「ああ、シルヴィアから剣を習いたいと言い出したのだったね。
 共に剣の技を磨き、士官学校や舞踏会を経て……」 
「『強い絆』を持つ者として、クピドさんに選ばれた。
 これもまた、我々の運命なのだろうな」 

シルヴィア 「そうだよ、キミが剣を持つ姿を見て憧れたんだ」
「強い絆、か。それがどういう形で彼女に知れたのか…。少し不思議だが。
予め約束されていたのだったら、それを利用するまでだ。」
「実に都合がいい。キミという最愛の人とともにいる権利が、神様に認められているんだから」

セリオ 「ふ。たとえ神様に認められずとも、私は貴方と共にいるよ。
 それは私が、私たちが決める事だ」
「私が貴方を見出し、貴方が私を認めたように……
 約束された運命を、より強固に築き上げるのは、きっと私たち自身なのだろう」 

シルヴィア 「ああ、そうだな。きっとこのまま二人、手をつないで……歩いていこう。
どこまでもどこまでも」
「……最後に、海の方を見に行かないか。
砂浜まで降りられそうだよ」

セリオ 「ああ。地上からも、海が見たい」

情報

KP ◆砂浜

緩やかに波が打ち寄せる砂浜だ。
ふたりで腰かけられるようなベンチがある。

メイン

KP 【目星】をどうぞ。

シルヴィア CCB<=83 【目星】
Cthulhu : (1D100<=83) > 45 > 成功

KP あなたたちがたどってきた道が見えることだろう。
星の中には汽車のレールが走り、そして海の底では緩やかに渦が巻いている。
それはひどく、穏やかな世界だった。

セリオ 「本当に美しい世界だな、此処は。
 飽きずに眺めていられそうだ」

シルヴィア 「ああ、そうだね……。彼女が作り出した景色、だからかな。
 優しい、不思議な世界だ……」
「私はやはり、汽車の中から星々を……宝石を見つめたときが一番驚いたな。
ああ、いや……水の中で呼吸をしたときも…?」

セリオ 「夜空の中を翔る汽車、二人で横たわってもまだ余るほどの大きな貝殻のベッド……」
「その全てを、きらきらと楽しそうに顔を輝かせるシルヴィアを眺めているのも、全く飽きないな」 

シルヴィア 「う……私が子どものような言い方をするな……。
 キミだっていつもより楽しそうに色々見ていただろう。写真も撮っていたし…」

セリオ 「ああ、楽しかったよ。
 幻想的で美しい世界を見ても尚、私にとってはシルヴィアが一番美しく輝いて見えたんだ」

むくれているシルヴィアの頬に触れて、そっと微笑む。 

シルヴィア 「そ、そんなはずないだろう。あ、いや、嬉しくないわけじゃないんだ……。
 ありがとう」

触れられるのも、優しい笑顔も恥ずかしくて視線をそらす

雑談

シルヴィア 私だって……

シルヴィアさん

シルヴィア 他の何よりも、キミのほうが美しくおもえる。
私の愛しい人。

メイン

セリオ 「ふふ、どういたしまして?」

可愛らしさにずっと頬が緩んでしまう。

シルヴィア 「……これからも、いろんな景色を見にいこう。
 きっとまだ見ぬ素敵なものが、たくさんあるはずだから」
「まあキミといれば…どんな景色も美しく見えるけど…」

セリオ 「ああ。どんなに些細な事でも、貴方と共に居られる幸福は世界を彩るだろう」

シルヴィア 「う……口がうまい…… いや、キミも私も同じ気持ちで居てくれているということだな」

セリオ 「そうだ。いつだって想いを通わせ合っているとも」

そっとシルヴィアの左手を取って指を絡める。
薬指にぴったりとはまった指輪に触れて、愛おしそうに見つめた。

シルヴィア ちょっとだけくすぐったい。
けど、そんなふうにしているセリオが可愛らしくて、嬉しくなってしまう。
絡められた指ごと手を握る。
「なら私が今してほしいことも…?」
いたずらっぽくセリオを見つめる

セリオ 「うん……? ふふ、私が今したい事と一緒、という事になるな」

空いている左手でシルヴィアの頬をするりと撫で下ろし、顎に触れて軽く持ち上げる。 

シルヴィア 「……」
真っ赤になって抵抗しない。

セリオ 目を閉じながらそっと顔を近づけて、……

シルヴィア 触れるか振れないかの瞬間に、体を寄せて唇をくっつける。

セリオ 「ん。……ふふ……」

シルヴィア 「……うん、正解。
 キミの唇は相変わらず、私を惹きつけてやまないよ」

セリオ 「それはこちらのセリフだ。
 ……ふふ、こんなところまで通じ合ってしまうのだね」

シルヴィア 「嬉しいような、恥ずかしいような……だが。
 幸せな気分だ…」
「もう少し海を眺めたら、……花畑に戻ろうか。
 刻印を決めて、花を摘もう」

セリオ 「……ああ、そうしよう。
 我々はこの先へ、進む必要があるからな」 

KP あなたたちは二人きり寄り添って、星と海とを存分に眺めた後、手に手を取って花畑へと戻る。

雑談

シルヴィア ……といいつつ、本当に全部合っていそうで……選ぶのにも一苦労だな。
キミの詞からとるのなら、Vade mecum ……共に進もう、になるのかな

セリオ 使わなかった句は覚えておいて……また何かで使うかい?

シルヴィア ……! そうだね、これは婚約指輪…だった
他にも、キミに贈りたいものならたくさんあるし…そうしよう。

メイン

シルヴィア それではVade mecumと書かれたひまわりのガラス細工を探して……花の色は黄色かな? 指をさして見る

KP 黄色ですね。
手折りますか?

シルヴィア そ、そう聞かれると怖いな…
ああいや、しかし……そうせよと言っていたし。
そうしよう、そのひまわりを手折る

KP あなたたちはゆっくりと花を手折ろうとする。
花は硝子で出来ているからか、なかなか硬い。
折るのには力が必要だろう。
【STR*5】をどうぞ。

シルヴィア CCB<=(13*5) 【STR】
Cthulhu : (1D100<=65) > 9 > スペシャル

セリオ CCB<=(13*5) 【STR】
Cthulhu : (1D100<=65) > 23 > 成功

KP では、あなたたちは向日葵の花を摘むことが出来る。
その花はひときわ明るく輝き、あたたかな余韻を手に残す。
それはあなたたちの絆の欠片だ。
何故か、そう確信した。

シルヴィア 「……わ……まぶしくて、あたたかい…」

セリオ 「ああ……心まで明るく照らされて、あたたかな気持ちになる……」 

KP 花を摘むと、ふわりと良い香りが漂ってくる。
それに誘われるようにして、あなたたちは目を閉じた。
 
【再び、アクセサリーショップ】
 
目を開ける。
気が付けばそこは、オルゴールの優しい音色の響くアクセサリーショップの中だった。

シルヴィア 「……戻って、きた…」

セリオ 「ん……ああ、本当だ……」

KP 目の前にはクピドの姿。
そして、彼女の手にはジュエリートレーがあった。
その中にはあなたと、そしてセリオの選んだ指輪がある。

クピド 「あなたたちの絆の形、確かに受け取りました」
「……最後にひとつ」
「あなたたちの願いを、この指輪に込めるお手伝いをさせてください」

KP そう言って彼女は微笑む。

クピド 「幸せに過ごせますように、これから先も末永く共に……」
「そんな願いを、指輪に込めることが出来ます」
「あなたは、どんな願いを指輪に込めますか?」

シルヴィア 「願いか……。そうだな、たくさんあるけれど……」
ちら、とセリオを見る。

セリオ 「願い……。それは、勿論……」 

シルヴィア 「……セリオ、キミと永遠に共に居られるように。
 願いをかけたいな」

セリオ 「ああ、そうだね。
 愛する人と、シルヴィアと、何処までも共に行けるように、永遠に居られるように……」 
「私の願いも同じだ、シルヴィア」 

シルヴィア 「……セリオ! …よかった」
「では……クピド、頼むよ」

クピド 「わかりました」

KP その願いを伝えると、ジュエリートレーの上の指輪を彼女はゆるりと撫でる。
指輪が一瞬、淡く光り輝いたような気がした。
彼女は、微笑んでいた。
それはあたたかな「喜び」の感情だ

クピド 「ありがとうございます。あなたたちのおかげで、私も少しだけ『人間』のことを知れたかもしれない」
「本当に、ありがとうございます」
「どうぞ、これをお持ち帰りください。
 これからもとこしえに、その絆が続きますように」

KP そう言って、ジュエリートレーをあなたに差し出してくる。
 
差し出されたジュエリートレーから、セリオが指輪を取る。
そして、あなたに微笑みかけた。

セリオ 「シルヴィア、手を」

シルヴィア 「えっ」
手を伸ばしかけたところだったので、驚いている。
「あ、ああ…」
おずおずと、手を差し出す…

KP そうして彼は、ゆっくりとあなたの指に指輪をはめる。
サイズはぴったりで、かざしてみれば小さく光る星のような宝石が輝いた。
少し内側にざらつく感覚を覚えるのは、そこに刻印があるからなのだろうか。
そんなことを、考えた。
 
セリオも揃いの指輪を身に着け、あなたを見つめている。

セリオ 「ああ、素敵だ……
 よく似合っているよ、シルヴィア」 

シルヴィア 「……わ、私もキミに指輪をはめてあげたかった…! ……」

KP くすりと、愛おしそうに彼は笑った。

シルヴィア 「……うん、キミにも似合っている」

KP そんな光景を見守っていたクピドはゆるやかにお辞儀をすると、店の入り口の扉を開く。

クピド 「本当にありがとうございました」
「おかえりの際は、こちらとなります」
「これからも、あなたたちを絆が繋ぎますように」

シルヴィア 「ああ、クピド…… ありがとう。
 キミにもいつか感情や絆を真に理解できる日が来ますように」

クピド 「はい。
 あなたたちのおかげで、また一歩近づけました」
「さようなら。また、いつか」

シルヴィア 「……さようなら」

セリオ 「ああ。ありがとうございました。
 大変、お世話になりました」 
「さようなら。
 ……行こう、シルヴィア」

シルヴィア 「ああ、そうだねセリオ。
 では、また……」
二人で扉をくぐる。
セリオと……手をつないで。

KP  
【そして現実へ】
あなたたちは扉をくぐる。
人々のざわめきが聞こえた。気付けばそこは、街中だ。
振り返れば「プットの弓矢」にまた入っていく人がいる。

セリオ 「最後まで不思議な場所だったな……」

KP セリオがそう言うのが聞こえるだろう。

シルヴィア 「本当に。戻ってきたな……」

KP あなたの手と、その隣にいるセリオの手には、指輪が輝いていた。
夕暮れの、赤い光の中。
二人の手におさまる指輪は、柔らかい美しさを保っている。
それは酷く美しい光景だった。
 
それは絆だ。
そこにあるのは、ゆるやかな、しかし確かな絆。
あなたたちの間には、確かに絆が存在した。
それこそが、あなたたちが共にあった証だ。
 
その絆を確かめ合い、あなたたちは今日も生きていくのだろう。
少しだけ不思議な体験をして。
夜空の汽車。水底の貝のベッド。硝子の花畑。
それは確かに、消えない絆だった。
「拝啓、愛しの『 』へ」 花園の間

【エンドA-1:紡がれた絆】
シナリオクリアです。お疲れさまでした!

情報

KP ◆生還報酬
生還 1d6
指輪を作った 1d2

AF:『絆の指輪』
あなたたちの消えない絆を示すもの。
この指輪をつけている限り、あなたたちはお互いを忘れることはない。
それは、あなたたちを正気に繋ぎとめる楔にもなるだろう。
任意のタイミングで一度のみ使用可能。使用した場合、SAN値を1d10回復させる。
使用しても指輪がなくなることはない。

メイン

シルヴィア ……お疲れ様でした!
セリオと共に、欲しかったおそろいのアクセサリー…指輪がもらえて嬉しい
よし、生還報酬だな?
1d6+1d2 生還報酬
Cthulhu : (1D6+1D2) > 1[1]+2[2] > 3
凄いんだ相変わらず、出目が…

system [ シルヴィア ] SAN : 67 → 70

セリオ 黒字だが……すくない……

シルヴィア まあ、あちらとは異なって、そう寂しい目にはあっていないからね

セリオ ああ、そうだな……。
目的を、予想以上の体験によって達成することができた。
それも、またシルヴィアと一緒に。 
1d6+1d2 生還報酬
Cthulhu : (1D6+1D2) > 4[4]+2[2] > 6
分けたい……

シルヴィア ふふ、セリオにそこまで喜んでもらえたなら嬉しい

system [ セリオ ] SAN : 80 → 86

雑談

KP 案の定、こちらが先にゴールしてしまいましたね……。

シルヴィア そうだな……葛藤がそこまでない…からかな?

KP お時間、なかなかですが……どうします?
向こう、一度セーブ……?

193 そうですね…… 一旦眠りますか…?
ふふ…? セーブということは、まだ続きそう…?

KP 今分岐点なので、場合によりますね……

193 !? あえ…? そ、そうなんですか…
うん……でも、終わった後も語りたくなりそうですし……セーブしますか!
早く終わっても、もう少し続いたとしても、そんな気がする…

KP ふふ……!
では、1週間後ですね……

193 ふふふ…! そうですね!
一週間後か…… その時はまた、よろしくおねがいします!

KP はい!
次回は12/12(土)の13時からですね。
一日取れるので……
そのままポムに行きますかね、おそらく……?

193 やったー! クワイエットポム!
了解です! どちらも用意しておくぞ~!!

KP はーい! では次回もよろしくお願いいたします!
本日も遅くまで本当にお疲れさまでした。

193 はい! 本日も遅くまでありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします!

けみかえるさんも、お疲れさまです!
おやすみなさいませ!

KP はい、おやすみなさいませ!

情報

KP ◆成長

・シルヴィアさん
目星5
図書館2

・セリオ
クリチケ 1枚

成長

シルヴィア 5b100<=83 目星
Cthulhu : (5B100<=83) > 56,89,17,33,38 > 成功数4
1d10 目星成長
Cthulhu : (1D10) > 9
2b100<=75
Cthulhu : (2B100<=75) > 7,18 > 成功数2
目星が……92になったな…?
2d6 技能値90を超えたことによるSAN回復
Cthulhu : (2D6) > 10[6,4] > 10
お、おお…?

system [ シルヴィア ] SAN : 70 → 80

シルヴィア ……うん! セリオと並んでも遜色ないんじゃないか?
病めるときも、健やかなるときも……なんて言うにはまだ早いのかも知れないが、いついかなる時も、キミとともに進んでいけたなら。
……そう思うよ。